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【トラブル】見殺しにされました。


2016年4月に起きたこの事件について
経緯をしっかりと書いて行きたいと思います。


2015年10月31日生まれ、何の欠点も無い可愛いレッドの女の子は
この世に生を受けてわずか123日目の2016年3月2日、
飼い主O氏に見殺しにされました。
以下は、私達が手塩にかけて大切に大切に育て上げた子犬を
O氏が見殺しにするまでの、有り得ない行動の一部始終です。

子犬が亡くなった日の昼、飼い主Oから初めて当ケネルに電話が有りました。
主旨は「犬が死んだので保障して欲しい。」
飼い主は自分の所有物である子犬にどんな扱いをしても良いのでしょうか?
それで子犬が死亡したら、一方的に繁殖者責任を問うと言う
他罰的なモンスターを私達ブリーダーはどうすれば事前に見抜けるでしょう?
私達が心血を注いで育てた子犬はO氏によって見殺しにされました。
子犬は殺されたのです。
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2015年10月31日生まれ レッド女の子
2016年1月23日 生後84日 体重480gで引き渡し。
2016年3月2日 死亡
犬が死んだ当日、神奈川県藤沢市在住 O氏 からの電話は以下の通り。

1月23日 引き渡し日
お迎え当初から2月17日までの便は普通で、特に問題なかった。
※当ケネルでは2病院で2つの方法(直接法・浮遊法)で検便。
原虫・寄生虫卵とも(-)であることを確認。パルボウィルス検査結果(-)と
獣医の健康診断書2枚とともに子犬引き渡し時に飼い主様にお渡しします。


2月1日(生後93日) 引き渡から9日経過
体重500g ・・・ O氏自身で計測。便を含め、いっさい問題なし。
「良い子犬を譲って頂き、ありがとうございました。」とO氏からメール。

2月17日(生後109日) 引き渡しから25日経過
3回目ワクチン接種のため、湘南台動〇病院に行く。
同病院院長の話 ・・・ 飼い主から体調不良や下痢などの申告も無く、
目視した所、健康上の問題も無かったためワクチンを接種した。
体重は計測したが(500g)検温・検便は行わなかった。2月1日から17日までの
16日間で体重が全く増えていないため、食事量を増やすように指導した。
※当ケネルでは16日間(2/1 ~ 17)で体重を50~70g増やすよう指示している。
体重が増えない理由は飼い主Oが子犬に厳しい食事制限を課していた以外に
考えられない。
また、ワクチン接種前には必ず検便・検温をするよう、
子犬引き渡し時に全員の飼い主様に【書面】を示しながら説明しています。
しかし、飼い主Oはこれらをことごとく無視しました。
「飼い主が問題ないと言ったから。」と言って検便も検温もせずに
ワクチンを接種する病院も病院ですが、その病院を選んだのは飼い主Oです。

同 2月17日夜 ・・・ 飼い主Oの話
ワクチン接種直後から複数回の下痢があったが、獣医には診せなかった。
※薬物への感受性の強い子はワクチンストレスから下痢をします。
ワクチンに含まれる不活性化ウイルスに反応する子もいます。
ワクチンを軽視せず、この時点で獣医に診せていれば子犬は死ななかった。
当ケネルに一報があれば 「大至急、獣医に診せるよう」指示した。


2月28日(生後120日) 引き渡しから36日経過
飼い主Oは2月26日まで便には問題なかったが、28日から突然、
水のような下痢(ピーピー便)が始まったと (裁判で)主張
しかし、2月17日夜から始まった下痢は(この時点で既に)11日間続いていた。

同 2月28日   
きよの動〇病院を受診。 
※湘南〇動物病院からコチラに転院した理由は?
前病院(湘〇台動物病院)で食事量を増やすように指示されたにも関わらず、
この11日間、指示通り与えなかったため体重が増えず、
給餌量不足を指摘されるのを恐れたからではないかと思われます。
 

きよ〇動物病院の初診問診票には
一週間前から下痢が続いていた。」と記載。
後日の裁判では
下痢発症後11日以上の放置発覚を恐れてか、飼い主Oの訴状に
きよの動〇病院での治療歴は一切書かれていなかった。


2月29日(生後121日)引き渡しから37日経過 
下痢が改善しないのに病院には行かず。以下は飼い主Oの話
子犬はぐったりしていたが、食事は元気よく食べ、水も飲む。
この時、どこの病院にも通院しておらず、食事療法もせず、
ユカヌバ(油分が多い)を20粒(約5g)を3回(一日合計15g)とミルクを与えた。
※下痢の子犬に油分の多いドライフードは消化吸収しにくく禁忌であるのに
飼い主Oは勝手な自己判断で、専用の療養食を与えなかったばかりか、
厳しい食事制限を続けていた。(ユカヌバの標準給餌量は1日あたり66g) 
飼い主Oは当ケネルに連絡せず、獣医にも診せず、自分の誤った判断で子犬を
見殺しにしたのは明らかです。2月17日に湘南台動〇病院で指摘を受けたように、
1月23日の引き渡しから2月17日まで25日も経過しているのに、
体重の増加は僅か20g。引き渡しから4週間近くが経過しているのだから、
最低でも80g~120gは増えなければなりません。
それなのに、勝手にどんな厳しい食事制限を課したのかと思うとゾッとします。
2月29日、「元気よく食べる」子犬に与えた食事量は一日合計でわずか15g。
ユカヌバの場合、標準給餌量は1日あたり66gですから、規定量の1/4です。
これは立派な食事制限で、虐待行為以外の何物でもありません。


3月1日(生後122日) 引き渡しから、38日経過 
今度は以前にかかった【湘南〇動物病院】では無く、
その次にかかった【きよの動〇病院】でもなく、善行ど〇ぶつ病院に行く。
前2つの病院の休診日でも無いのに、わざわざ自宅から一番遠い
善行どう〇つ病院に行った理由は何? 治療歴も伝えず、転院を繰り返すのは
病気の子犬には非常に不利なのに、なぜ意味無く病院を転々としたのでしょう?

3月2日 生後123日 朝6:30死亡 死亡時体重550g  
善行ど〇ぶつ病院院長の話
3月1日の来院(初診)時には低血糖性ショック状態で、すでに意識が朦朧としていた。
タール便、血便あり、低血糖、低体温。うちに来た時はすでに手の施しようが無く、
瀕死の状態であった
が入院させ、点滴をしたが手遅れで残念な結果となった。
検便の結果、死因は「コクシジウム症(下痢による)による脱水」であった。
しかし、「コクシジウム(寄生虫)だけでは通常、すぐには(2~3日では)
死ぬはずが無い。」と飼い主Oさんに話しました。(院長 談)
裏を返せば、寄生虫を長く放置していたか、(飼い主Oが課した厳しい食事制限で)
子犬は寄生虫感染でも死んでしまうほど体力を失っていた、という事です。
投薬した薬など専門的な事を質問させて頂き、院長は丁寧にお答えくださいました。

当ケネルの獣医達は「2つ目の病院に行った時に検便でコクシジウム原虫が
見つからなかった(見つけられなかった)のか?
どのような治療をしたのか、下痢の子犬に療法食を与えるよう指示しなかったのか、
その辺りに疑問が残る。」と申しておりました。


死亡時の体重550g
点滴が入っているが吸収されず、その分体重が増えたのでしょう。
体調が悪すぎると点滴を入れてもカラダは吸収しません。
背中にコブのように輸液がそのまま残ります。輸液量は50ccほどで
50g増は輸液が原因であることは明らかで、獣医も認めました。
よって、点滴分を差し引くと、亡くなった時の子犬体重は推定500gほど。
480gでお渡しした子犬が38日(約6週間弱)経過したにもかかわらず、
僅か20g増えただけ でした。(通常は120g~180g増えます。)


この先、当ケネルは飼い主Oから提訴されますが、
経緯をありのまま、しっかり書いて行きたいと思います。
同業者様の参考にもなると思います。


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裁判に至るまでの経緯

飼い主Oの主張
ブリーダーが不衛生な環境で飼育した事により、
コクシジウム原虫に感染していた子犬を、事実を知らされず、購入させられた
子犬が原虫感染症により死亡したのはブリーダーに全責任があるので、
子犬代金に治療費、揃えた用品代、慰謝料を加えた計48万円を支払え。

主張の根拠
子犬引き渡し時にブリーダーは「原虫はいたけれど、
お薬を使い、概ね駆除できたので引き渡します。」と言われた。

※これはO氏のウソ、作り話です。
原虫は駆除できないのが動物医学の常識で、私は断じてその様に言っておりません。
また、当ケネルでは引き渡し2週間前の2度の検便で原虫がいない事を
獣医が確認しており、本件子犬にコクシジウム駆虫薬を投与した事実もありません。


百万歩譲って、当ケネルで感染したとしても、、、
感染して3週間以上経過したものについては((抵抗力がつくので)
自然治癒する事が多い。成犬の不顕性感染(感染しても症状が出ない)がその例。
・・・・・・・ ア〇ス動物病院、クロー〇ー動物病院
感染後3週間以上を経過すると症状は軽減し、快復に向かいます。
・・・・・・ ひだ〇り動物病院
感染後は時間の経過とともに子犬の免疫力が上がり、自然に治癒すると考えられ
引き渡し後5週間以上経過後に再発症することは考えにくい。
死亡したのは 引き渡し38日経過後(6週間弱経過後)
コクシジウム症発症の可能性として、子犬が新しい環境に変わった直後に
非常に大きなストレスを受けて体力や免疫力が低下するのであるから、
「繁殖者の下で感染したのであれば、引き渡しから1~2週間以内に発症する。」と
考えるのが一般的であり、新しい環境に慣れた頃に発症するとは通常考えにくい。
潜伏期間を考慮しても死亡の数週間前に飼い主の下で感染したと考えるのが妥当。
・・・・・・ なか〇らアニマルクリニック

原虫について詳しく説明されていたら、早期に病院に連れて行った。

●当ケネルでは原虫を含む病気への警告を最低3度行っています。
1回目 ・・・ 引き渡し前にメール送信する「子犬の育て方マニュアル」で
子犬が罹りやすい病気について、その初期症状や対処方法について
病気ごとにURLを貼付し、ひとつひとつ詳しく丁寧に説明しています。

2回目 ・・・ 引き渡し時に、「お迎え直後に特に気を付ける症状」について
対面で書面をお見せして詳しく説明しています。その際、コクシジウムを含む
感染症についても書面を示しながら、ひとつひとつ時間をかけて説明しています。

3回目 ・・・ 子犬をお連れ帰りになる直前まで「何か有れば自己判断せず、
緊急の場合は電話で必ず当ケネルまで連絡するよう」にお願いしています。
飼い主の皆様はこれら3回の説明をご記憶だと思います。
飼い主Oは当ケネルのマニュアルをことごとく無視。当ケネルへの連絡を怠り、
勝手な自己判断で下痢が続く子犬を1週間以上放置し、見殺しにしました。


当ケネルの主張
本件子犬の死亡原因は2月17日のワクチン接種直後から
下痢症状が有ったにもかかわらず、飼い主が11日間以上放置したこと、、
さらに2月28日、水様便が起きているのに引き続き放置したことにより、
善行どうぶつ病院での治療開始時には既に手遅れ状態であったと考えます。
原告が子犬を「飼い主として適正に管理し、飼育していた」とは考えられず、
むしろ、子犬の体調不良を軽視し、油断していたと考えます。
コクシジウムの潜伏期間は1~2週間であり、子犬が最もストレスを受ける
引き渡し時から1~2週間の内に発症せず、
引き渡しから39日経過後の死亡は(1~2週間の)潜伏期間を考慮しても
当ケネルで感染したコクシジウムの再発症とは考えにくい。

善行どう〇つ病院では「低体重の原因としてコクシジウムの長期感染による
痩せの可能性も考えられる。」との意見であったが、引き渡しから39日の間に
わずか20g増(未吸収点滴50gを除く)という体重の推移から見ても
飼い主Oが子犬に厳しい食事制限を課した可能性は大きいと言える。
また、飼い主Oは成犬トイプードルを1頭飼育しており、この犬が散歩に行った時に
野外オーシストを足裏等に付け帰り、本件子犬が経口感染した可能性も否定できない。
(善行どうぶつ病院の検便では成犬便中にコクシジウム原虫を検出できなかったが
成犬は不顕性感染であるため、1度の検便で評価できるものではない。)
※また、飼い主Oは「飼っていた大型犬は親戚に預けた。」とウソの供述をするが、
飼育しているのは大型犬では無く、体重3kgのトイプードル♀「キャンディちゃん」
である事は「キャンディちゃん」が通院している きよの動〇病院で確認済み。
 
当ケネルが提出した証拠書類
●死亡犬の検便((-)結果
担当獣医が引き渡し6日前に行った死亡犬の糞便検査結果(-)とカルテコピー
担当獣医の意見書
●死亡犬と同時期に在舎していた死亡犬の同胎犬ならびに
同月生まれの子犬全頭の検便(-)結果とカルテコピー
●死亡犬と同時期に在舎していた子犬全頭の飼い主様全員から返送された
「コクシジウムに一度も感染していない。」との回答書

この先、提出を予定していた書類
○きよの動物病院で原告が記入した問診票
○死亡犬の母犬の健康診断書・検便(-)結果と同カルテ
〇死亡犬が在舎当時にケネルに居た全成犬の検便結果(-)と同カルテ
○大学病院の繁殖学・寄生虫学の専門家による意見書
○当ケネルが子犬と一緒に飼い主Oに手渡ししたワクチン接種時ならびに
原虫類に対する注意喚起書類と電磁的記録(メール)

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裁判編 藤沢簡易裁判所 → 横浜地方裁判所
皆様ご存知の通り、裁判は訴える側(原告)と訴えられる側(被告)に分かれます。
今回の裁判では、飼い主Oが原告、当ケネルが被告です。

裁判は誰にでも起こせますが、勝訴するためには
被告(当ケネル)の悪行によって 原告(飼い主O)が被害を受けた、、と原告が
証明しなければなりません。 ※原告の立証責任
しかし、今回の裁判は極めて異例の展開でした。
つまり、原告はなにひとつ、立証しなかった のです。
なにひとつ、立証できなかった、と書くのが正解です。
当ケネルの落ち度を何一つ、証拠をもって証明できなかったという事。
証拠として提出されたのは唯一、死亡原因が書かれた死亡診断書のみでした。

話は逸れますが ・・・
私がブリーダーとしての40余年で関わった裁判は次の通り。(全て弁護士に一任)
1回目 ・・・ ネットに誹謗中傷の書き込み・千葉県船橋市の写真家を特定、勝訴。
2回目 ・・・ 同上(勝訴。書き込んだ本人は140万円の損害賠償を支払う。)
3回目 ・・・ 埼玉県越谷市の南氏より、二重売買を行ったとして提訴される。(勝訴)
南氏本人が私に「キャンセルします。」と明言したのに、「言っていない。」と。
4回目 ・・・ 神奈川県藤沢市のOのうえ氏より、提訴される。(地裁 → 高等裁判所)
賠償請求48万円。子犬の葬儀代のみを当方が支払う事で解決。実質勝訴。 
※判決が出る前に解決したので「実質勝訴」です。判決で100対ゼロになるよりは
見舞金(葬儀代)程度でも(当ケネルに)出して貰えれば良いと原告が考えた?


今回のように(原告側に)証拠が全く何も無い裁判では、おかしな展開になります。
証拠が無いので(原告が証拠を)無理矢理作って行く のです。
今回はそれが顕著でした。悪質な原告(弁護士)は何もない所から無理矢理、
証拠を作り(デッチ)上げて行く、、と話には聞いていましたが
ウソやデタラメ言い放題、弁護士が詭弁を弄するのには本当に驚かされました。
弁護士ってプライドを持って仕事をなさる方だとばかり、思っておりましたので。

原告の主張を繰り返しますね。
●ブリーダーは子犬がコクシジウム原虫に感染している事を知っていながら
それを隠して子犬を販売した。(立証なし)
●コクシジウムについて指導があれば、早期に病院に連れて行った。
ブリーダーが病気に対する警告を怠ったので、手遅れになり子犬が死亡した。
・・・ よって、飼い主Oには全く責任が無いから、子犬代金、用品代、治療費、慰謝料、
合わせて48万円を支払え、、、と。

当然、裁判所からは証拠の提出(原告側の立証責任)が問われますが、飼い主O側の
弁護士が提出したのは、ネットから拾い集めた情報だけというお粗末さでした。
専門知識が無いから何も出来ないんですね。
しかも、あろうことが、自分達に証拠が無いものだから、逆に当方に質問を出し、
当ケネルが提出したカルテコピーや診断書、意見書にイチイチ難癖を付けて来る始末。
いやはや、私の弁護士は笑っていましたし、相手の弁護士も裁判を継続していくのに
苦労したと思いますよ。(原告の)主張を裏付ける証拠が何も無いのですから。

こんな案件、(O氏の弁護士は)よく引き受けたなあ」と私の弁護士が驚くほどでした。
こちらから(原告側に)は突っ込みどころ満載なのに、原告からは何の立証も無い。
弁護士は案件を選びます。手間ばかり掛って報酬が少ない案件は受任しません。
(テイ良く断られます。)今回は多分ですけど、着手金10万円、プラス日当?
報酬は勝訴しても数万円です。(実質敗訴だから報酬はゼロ。)
私は弁護士に年間〇十万の顧問料を長年払っていますから、どんな案件でも
受けて貰えますが、一般的には何処にも引き受けても貰えない可能性大です。
このように報酬が少なく、面倒臭い案件でも引き受ける弁護士がいるというのは
法曹人口が増えすぎた昨今、弁護士がコンビニ化した恩恵かも知れませんね。

こういうつまらない事に私達の貴重な税金を使わないで頂きたいと思いました。
ネットで拾った「可能性」や「一般論」だけで裁判に勝てる筈が有りません。
飼い主Oは相当お金が掛ったと思います。弁護士費用だけでも〇十万でしょうし、
亡くなった子犬の購入代金30万円に治療費、埋葬費用 ・・・。
フツウのサラリーマン家庭には痛い出費だったでしょうね。
弁護士が言っていました。「こういう人達(自己主張が強く粘着質な性格の人)が
いるから、自分達(弁護士)の仕事が成り立つんだよ。」と。まさに、その通りです。

結局、飼い主Oは当方が出した一撃で撃沈せざるを得なかったです。
それは何かと言うと、、、
「当ケネルでコクシジウムに感染していたと言うなら、死亡診断書を書いた
獣医にその旨を記載した意見書を書いて貰い、証拠として提出してください。」

原告側は「獣医の意見書を(証拠として)提出します。」と自信満々でしたが、
どんな獣医もそんな意見書など絶対に書きません。
獣医学的見地から見ても、そういう意見書は書けないでしょう。 
「何処で風邪を引いたか、証明してください。」と言っているようなものですから。
ノロウィルスも豚コレラも鶏インフルも発生源を特定できないのと同じです。
この時点で、原告(飼い主O)の敗訴は確定しましたね。
お気の毒なので、見舞金(和解金ではありません)として子犬の葬儀代くらいは
当方が出して差し上げましたけど。

では、なぜ、こんな結果になってしまったのでしょうね?
1番の原因は飼い主Oにあります。
●厳しい食事制限を子犬に課したこと。
●食事制限による体力の低下により、ワクチン接種後に下痢が続き、
さらにそれを放置したこと。
●体調不良があった際、直ちに当ケネルに連絡しなかったこと。

2番目には獣医が悪いと思います。
●「ブリーダーさんの所でコクシジウムに感染していたのだと思います。」と
根拠も無いのに、想定で飼い主に話した事。飼い主Oはそれを信じてしまった。
(今回は来院時に既に手遅れでしたが)獣医に命を救う技量が無く
子犬を死なせてしまった場合、殆どの獣医が責任を回避し、
(手遅れに至らしめた)目の前の飼い主を責めるでもなく、
その場に居ないブリーダーに責任を転嫁します。
「生まれつき、何か有ったのではないか?」等々。

大切な何かを失ってしまった時、誰かを悪者にして責任をなすり付けたくなるのは
自然な心理だそうです。「治れば名医、死んだらヤブ」と言われる通り、目の前の
飼い主から非難される事態だけは避けたいと獣医が考えるのも理解できます。
それで殆どの場合、その場に居ないブリーダーが格好のターゲットになります。
自分に解らない事は「生まれつき?」、自身の力量不足には「ブリーダーの所で。」
挙句の果てに「不健康な子犬を買わされたのでは?」と言い出す始末。 
これが獣医の常套句です ・・・ 鵜呑みにするのは正しくありませんね。


今回、飼い主Oは獣医の言葉を信じてしまったのです。
引き渡し時に私があれほど「何か有った時にはメールでは無く、
すぐに電話連絡をください。」とお願いした事も、対面で育て方説明をした時に
コクシジウムについて警告した事も、何もかも飼い主Oの頭からは
すっぽ抜けてしまったのでしょう。実際、人間誰でも同じシーンを脳内で
何度も繰り返して行くうちに自分の都合の良いように理解が変わって行くそうです。
飼い主Oが裁判沙汰にしてでも勝てる、と思ったのは
獣医が「ブリーダーの所でコクシジウムに感染していた」のだろう、、と言ったから。
なのに、イザ、この事を意見書として文書にし、裁判所に提出するとなると獣医は
急に逃げ腰になって意見書を書かない、、、こんな卑怯な事がありますか?


もちろん、意見書があっても当方には幅広い人脈があります。
権威ある医学研究所所長や大学病院の繁殖学やら寄生虫学やらの教授への
伝手がワンサカ有りますから、更に強力な意見書など幾らでも揃います。
今回、死亡診断書を書いた3つ目のどうぶつ病院が
飼い主Oに求められても意見書を書かなかった理由は薄々見当がつきます。
なぜなら、「初診時に(来院した時は)すでに手遅れの状態であった。」からです。
もし、初診から見ていれば展開は変わったかも知れません。
ウチの獣医達が言うように、2つ目の病院での処置が不適切だったと
当ケネルが指摘した場合、同じ地元獣医師会のメンバー相手に論争する
羽目になるリスクもあります。そんなこんなで面倒を嫌ったのかも知れません。
もちろん、獣医が思った以上に当ケネルが(健康管理や証拠書類の保管)を
しっかり行っていた事や意見書の面子を見て気後れしたかも知れません。
飼い主Oは獣医に梯子を外された感アリアリだったと思います。


それでも、飼い主Oは最後の最後まで納得しない様子でしたから、
私達は「鑑定に持ち込むよう」 要求しました。鑑定に出せばウチが勝ちます。
鑑定で負ければ、鑑定料(50~100万)は負けた方が負担します。
これで、原告は白旗を上げたようですね。
もちろん、その前には裁判官から個別に「心証開示」されます。
心証開示とは「このままでいくとアナタが負けますよ、こちらが勝ちますよ。」という
裁判官の心証を原告と被告に個別に打ち明ける事です。
裁判官は、原告が提出したネットで拾った一般論や可能性を証拠として認めず、
当ケネルが開示したカルテや獣医の意見書を取り上げた、ということです。

心証開示の後、弁護士同士も話すようですが、
相手の弁護士が「ウチのクライアントがなかなか納得しなくて」という事もあるそうで、
弁護士同士が「このへんで手を打ちたいですね~」とか、実際に有るんですって。
私の弁護士も相手の弁護士から聞いた話を教えてくれましたが、
それを聞いた私の印象は「飼い主Oのひとり相撲」的な気がしました。
経済的・精神的にかなりの痛手を負いながら、半年以上もの間、
飼い主Oは何に踊らされていたのでしょう?
ウチの弁護士が言うように自己主張が強く、粘着質な自身の性格でしょうか?
引っ込みが付かなくなったのかも知れませんね。

では、飼い主Oはどうすれば良かったのでしょう?
まず、電話で「犬が死んだので補償してください。」は無かったと思います。
死亡に至るまでの状況を時系列で詳しく聞いた私は
「当ケネルでは補償できません。」
とキッパリ言いました。
私共には何も落ち度が無い上に、見殺しにされたのですから当然で
子犬の無念を晴らすためにも、断言しました。加えて、
「当ケネルが別の子犬を提供する事もできますが、無料ではありません。
販売価格の1/2で別の子犬をお迎え頂く事は可能です。」と言いました。
もちろん、飼い主Oは納得しません。
なので、私は「消費者センターにご相談ください。」と言いました。
相談の結果、飼い主Oが納得できる答えは得られなかったようでした。
その後、渋谷区の弁護士事務所から連絡があり、
(当ケネルに)誠意が見られない場合は提訴します、、、と。
「どうぞ、お気の済むように、ご自由に。」と答えました。
「あなたの考えを聞きたい。」と言われましたが、誰が相手の弁護士に話しますか?
「私が言いたいことは自分の弁護士に伝えます。」、、、とお答えしました。
弁護士から通知が来たり、電話が有って動揺するほど人生経験が少なく無いです。
オオゴトにして経済的負担を強いられるのはO氏の方ですし、
弁護士が儲かるだけで、お互い 何のメリットも無いのになぁ、、と思いつつ。

O氏が自分の落ち度を認め、見殺しにしてしまった子犬に謝罪し、当ケネルの提案に
従って、たとえ10万円を支払ってでも別の子犬を迎えていれば良かったと思います。
自分と自分が雇った弁護士に獣医学の知識が無いのに、死亡診断書を書いた獣医が
言った言葉を鵜呑みにせず、ブリーダーを最後まで信頼していれば悪いようには
転ばなかったと思います。子犬を亡くして落胆している飼い主の傷に塩を塗り込む
事は致しません。「犬が死んだのはブリーダーのせいだ。」という誤った思い込みから
話が始まったから、こちらも態度を硬化させたわけで、、。
実際、この事件の少し前に誤って子犬を落として死なせてしまい、号泣しながら私達に
謝ってくださった方には気の毒に思って無料で子犬を差し上げたのですから。

飼い主Oの自己責任から生じた事とはいえ、やりきれない気がします。
子犬を死なせ、子犬代金が戻らないばかりか、更に〇十万もの弁護士費用をかけ、
半年以上も時間を費やして、戻って来たのはわずか数万円の葬儀代のみですから。
体調不良の子犬をなぜ放置したのか、引き渡し時の私の警告をなぜ無視したのか、
なぜ相談の電話をくれなかったのか、なぜ子犬は死ななければならなかったのか?
本当に無念です。裁判に勝っても少しも気は晴れませんでした。

当ケネルではこの事件をきっかけに、更に健康診断を強化しました。
母犬および在舎犬の健康管理の徹底、データの電磁的記録の保存
当該子犬、同胎犬のその後の健康状態を把握する意味から動物保険への加入推進、
さらに、当ケネル独自の生体(死亡)補償制度を新しく作りました。
生体価格の10%をご負担頂く事で、お迎えから1年間は死亡理由のいかんを問わず、
別の子犬を無料で提供する仕組みです。生体価格の10%の補償料で、生涯で最も
病気、ケガ、死亡事故が集中する満1歳までの期間を
100%補償
するのですから、たいへん価値のある大きな補償です。
死亡補償を付ける事で 無用なトラブルを完ぺきに回避できます。

私の子犬を気に入って迎えてくださった飼い主様や手塩にかけて育てた子犬には
末長く幸せに、楽しく過ごして欲しいと願っています。

※ 生体死亡補償については条件などを ご契約前に詳しくご案内します。
ブログカテゴリー『ご案内』に死亡補償についての記事がございます。

当ケネルは普通のブリーダーのように飼い主様と無用な言い争いは致しません。
当方に非が有れば素直に認め、契約書に従って飼い主様にご納得頂けるまで
充分補償させて頂き、その後のケアもしっかり致します。
しかしながら、
当ケネルの責めに帰さず、科学的根拠が無い事案については最終的に
鑑定に持ち込む可能性がございます。仮にそうなった場合にも(飼い主様が)
不利にならないだけの明白なエビデンスを飼い主様側の獣医にご準備頂き、
双方が納得できる公正な判断を仰ぎたいと思います。
この様なスタンスですので、巷に散見するような不誠実な対応は致しません。
どうぞご安心ください。


この記事は2016年12月に作成しました。
 
 

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