新型コロナは恐ろしいですし、 これによって大きな影響を受けた方が大勢いらっしゃいます。 一日も早い終息が待たれますね。 そんな中でも私にとってひとつだけ良い点があります。 それは病原体に対する皆様のご認識が変わったのでは?と 思えることです。 ウィルス、細菌、真菌、原虫など、目に見えないバイキンに対して 世間の認識は非常に甘い(無知に等しい)と感じておりましたので。 買い手様のご認識不足から ![]() (汚すぎて)とても客に見せられない状況だから。 ![]() (両親犬を)虐待してボロボロな状態だから、 見せられないのだろう。 ・・・ 等々、 感染症対策を徹底しているナーバスなブリーダーは皆、 散々な言われようでした。 けれども最近になってやっと、接触感染、 飛沫感染、 空気感染(エアロゾル)、媒介物感染などが知られるようになり、 真面目なブリーダー達が 見ず知らずの他人様をケネルに入れない理由、 両親犬をやみくもに見せたり、触らせない理由を ご理解頂けるようになりました。これは大いに歓迎するべき傾向です。 当ケネルで行っている感染症対策の一部をお知らせしますね。 ![]() ![]() (手洗い方法は身内の外科医から徹底指導を受けます。) 髪をしばってヘアピンで留め、食品工場で被る衛生帽とマスクを着用。 足元は医療用のクロックスのみ。 他犬種を扱う友人ブリーダーは被毛が付着しない服装を指示しますが、 プードルは抜け毛が飛散しないので、特に指定しません。スカート不可。 ![]() ![]() 犬を触った手で別の犬に触る事です。 当ケネルの成犬達は原則、室内フリーなのでケージに入れっぱなしでは ありません。ひとりになりたい子は自分専用のクレートに入り、 自分のタオルケットの上で休みます。全クレートのトビラは外しています。 わずか15畳ほどの成犬スペースに消毒液は10カ所以上設置。 感染症は「人間の手と靴底」から、「犬の口と肺」に入る、ので。 足元(医療用クロックス)は一日のお世話終了後に 消毒薬を満たしたバケツにシューズ全体を浸してから干します。 お世話中は靴底消毒液をすべての出入り口(踏み込み)に設置。 踏み込み液はアンティックビルコンを使用。一日3回交換します。 手指消毒はアルボナースを使用。手洗い石鹸はイソジンです。 消毒薬は獣医指導の元、季節に応じ、定期的に種類を変えます。 また、ケージや器具の消毒・滅菌には高水準消毒薬を使います。 スタッフでさえ、これだけ神経を尖らせているのに、何の危機感も無い 第三者様にケネルに入っていただくなんて、とんでもない話です。 獣医でさえも着替えて、スタッフと同じようにして入ります。 獣医こそキタナイのです。病原体の巣窟ですから。 ![]() 犬を触った手で(自分の)口や目を触らない。犬は何と言ってもイヌです。 イヌの口内には危険なバイキンがたくさん居ます。 皆様も口移しで食べ物を与えない(箸で与える時も)ご注意くださいね。 ![]() あちこちに排泄物をまき散らす事がありません。 なので、大型トイレトレーを2カ所設置でコト足ります。 みんなトイレトレーに排泄してくれますので、トイレのお世話は楽です。 以上は成犬スタッフが守ってくれている約束の一部ですが、 産後のママわん、新生仔の担当してくれるスタッフは更に大変です。 (当ケネルでは母犬・新生仔室と成犬犬舎は完全分離させています。) 新生仔は長年、シロさんが担当してくれています。 新生仔には、獣医並みの知識 と 哺育技術 が要求されます。 ママわんには精神的ケアが大事ですが、シロさんは心優しいので適任です。 母子室や新生仔の哺育環境などはシロさんが記事を書いていますので 良かったらブログをお読みくださいね。 |