低レベル①(同業者同士の足の引っ張り合い)
犬猫ブリーダーは長い期間、世間の皆様から
「低学歴で社会経験も無い底辺の人間。」だと思われ、
差別的に見られていたようです。
ご高齢の方は未だ、そのような考えをお持ちかも知れません。
(子犬分譲を断られた腹いせに屈辱的な言葉を浴びせる方が
たま~に居られます。)
実際、マスコミを騒がすような悪徳ブリーダーが一部に存在
しますが、どのような業界にも(政治家や大学理事でも)
眉をひそめるような不届き者は一定数おります。
一部に悪徳業者がいるからと言って、その業界全部が
同じであるかのように捉えるのは短絡的過ぎるでしょう。
ブリーダー界では商業繁殖(犬売りを生活の糧とする)者が
大方を占めていますし、ショーブリーダー、シリアスブリーダーと
自他ともに認めるケネルであっても、犬関連の収益で生活を
維持しているのであれば、私に言わせれば皆同じ「繁殖屋」です。
「繁殖屋」が悪いとは言いませんが、
生き物を売って得た利益は生き物に還元するのが私のポリシーで、
必要経費だけ賄えれば良いと考えますので、
犬猫を売ったお金を人間の生活費に充てる、のは
私の考えとは相反する、ということです。
当ケネルの分譲ポリシーはぷ~どるガーデンの子犬が
どの子もお手頃価格で分譲されている事や何年も欠かさず
定期的に寄付行為を続けている事からもご理解頂けると思います。
ついでに書きますと、私のドッグショー仲間やブリーダー友達は
皆さん富裕層またはそれ以上の方ばかりです。
大好きなプードルが趣味なので、ドッグショーの費用に
糸目をつけないのは当たり前、ブリーディング設備にもお金を
惜しみません。いくつもの病院を経営したりご自分で手広く事業を
なさっている方が多いです。私はそのような知性も教養も経済力も
品位もある素晴らしい仲間(冒頭の「繁殖屋」とは違う方々)と
楽しいプードルライフを送っています。
さて、本題ですが、
冒頭に書いた「ブリーダーが低学歴で、、底辺の人間」だと
思われても仕方が無いような話を最近耳にしましたので書きます。

私達ブリーダーは俗に「軽便カゴ」と呼ばれるクレートを使います。
軽便カゴは体高13センチほどの子犬でも立ち上がると頭が
天井部にあたるくらい低い物です。
当ケネルではベビーキャリーと呼ばれる画像のタイプ

少し高さがある軽便カゴを使っています。

軽便カゴは初回ワクチンに行く時などに使います。
中に居るのは生後48日の赤ちゃん(きょうだい)。

すっぽりカバーを掛けると子犬ちゃんは安心して
静かに順番をまってくれます。

で、清潔好きで知られるあるブリーダーは
軽便カゴを使用の都度、消毒していました。
その方法ですが、大きなゴミペールに消毒薬をたっぷり作って
その中に軽便カゴごとドボンと漬けて、暫くしてから引き揚げて
太陽光消毒していました。合理的な方法ですね。
しかし、
どういうわけかある日、県の保健所から電話が有って
環境課の職員がゾロゾロとやって来たそうです。
保健所職員は「あのバケツは何に使っているのか?」と聞くので
ブリーダーさんは事実をそのまま説明したそうですが
納得して帰ってもらうまで2時間ほどケネルを視察して
(何も問題点は見つからず)ようやく帰ったそうです。
いきなりの査察を疑問に思ったブリーダーさんは後日
保健所に出向き、なぜ急な視察が入ったのかを問うたそうです。
その結果、あろうことか
匿名の同業者と思しき人物から
「あのブリーダーは軽便カゴに病気や先天性疾患で売り物に
ならない犬猫を入れて、水に浸けて殺している。」との通報があった。
それで事実確認に行きました。」との事で、
ブリーダーさんは仰天したそうです。
消毒薬が入ったバケツは外来者からは見えない場所に置いて
ありましたし、通報者は好意で付き合い、招き入れた同業者以外に
考えられない、とおっしゃっていました。
いつも生き物をしっかり管理し、衛生状況も犬猫の品質も良い
このブリーダーさんはショップバイヤーさんのウケも良く、
セリ市では出荷した犬猫が比較的高値で落札されることから、
同業者の妬みを買ったのでしょうか?
恐ろしい話だと思いました。
このような同業者同士の足の引っ張り合いは枚挙に暇がありません。
当ケネルも同業者から謂れのない中傷を受ける事があります。
低レベル②に続きます。
嘘つきだらけ
テキトーな事、おっしゃいますね~、皆さん。

先日も先天性心疾患のキャバリア犬の飼い主さんが
「開胸手術になると100万円と言われ、手術は諦めた。」と。
いえいえ、それは違いますから。
その獣医が開胸手術(僧帽弁閉鎖不全症の手術)ができないので
テイ良く断られている だけです。
某国立病院なら、同手術では右に出る者なしと言われる
名医の執刀で、その半額程度でできます。
※実際に手術を受けて回復した犬を私は知っています。
ちなみに、同じ手術が〇〇医療センターなら180万円だそう。
避妊手術も同じですね、「体重が1kgにならないとできない」とか
獣医は自分の技量に自信が無い時は、犬の体重や年齢のせいに
するんですね。失敗すれば体質のせいにしたり。嘘つきですね。
最大の嘘は自分で診断名を付けられない(自分で原因を究明
できない)疾患は、ぜ~んぶ「生まれつき何かあったのかも?」と
ブリーダーのせいにします。これが最低の獣医。
「解らない事を解らない」 と言える獣医こそ、名医だと思いますが。
同業者の皆様は私の意見に全員が同調してくださるでしょう。

かなり前ですが、当ケネルの子犬をお迎えくださった方が(帰りに、
クルマの中で待っていてくれた先住犬を)見せてくださいました。
先住犬のブリーダーは、「この子はドッグショーに出そうと思って
育てたけど、サイズが小さいので販売します。」と言われて
高額で購入した、との事。飼い主様は「カラーはシルバーです。」
とおっしゃいましたが、ブルーです。
お気の毒に、騙されているなあ、と感じました。
ショーブリーダーなら、ここまでの文章を読んだだけで、
私がこう断言する理由がお解りになると思います。
そもそも、
生後2か月足らずで「ショー落ち」する子犬を
一瞬でも「ショーに出そう。」と本気で考えたなら、
その人はその程度のブリーダーです。
しかも、コートカラーは贔屓目に見てもブルー

参考までに、ショーに出せるかどうか
(出して、モノ=チャンピオンになるかどうか)は最低でも3か月、
平均して半年ほど成長を見なければ、ブリーダーにも解りません。
なので、「ドッグショーに出そうと思ったけど、
極小サイズだから出陳を諦める」、なんて事は有り得ません。
それが事実なら、自分には 【犬を見る眼が無い】 と白状するようなもの。
出生時に極小サイズの子犬が普通サイズになることはありませんので。
当ケネルのように、「交配した時は直仔に期待したが、生まれてみたら
極小サイズだったので、即座にショーは諦めた。」と正直に言うべきです。
売れ残りを 「迷っていた」 にすり替えてはいけません。

人生経験を積んだはずのご年配者も、立派な社会人の方も、
お子様を持つ親御さんも、まるで息をするかのように
「透けて見える嘘」を、平気でおっしゃいます。
最近では仲間のショーブリーダーの1人と重大なトラブルを起こし、
「ブリーダー間の通達」(^^)で、「要注意人物」として知らされた人から
当ケネルにメールが来ました。
しかも、「問い合わせるのはぷ~どる♪ガーデンが初めてです。」と。
ブリーダー間の情報交換を甘く見てはいけません。
今の時代、一瞬にして全国に伝わりますから。
誰だってトラブル遭遇は避けたいので、情報は共有します。
それに、ブリーダーってお客様が思うほど多くは無いのです。
ショップの数の何十分の1ほども居ないと思います。
北海道から沖縄に至るまで、全国のショップ卸ブリーダー達は
国内で毎日のように開催される犬猫セリ市場に集まりますから、
全国のショップ卸ブリーダー同士はお互いを知っています。
私達ショーブリーダーもまた、全国各地で毎週開催される
ドッグショーに出陳するので、プードルブリーダーの殆どを知っています。
ショーブリーダーの中にはペットショップオーナーも居ますし、
セリ市に出荷する者も居ますので、両方の情報は容易に共有できます。
一般家庭のブリーダーも動物取扱業講習への参加義務がありますし、
届け出リストは公開されていますから、近隣のブリーダー同士は全員が
お互いを知っていると言っても過言ではありません。

ある意味、仕方ないですかね?
ショップで生き物を迎えようと考えるお客さんも同程度でしょうから。
それに、セールストークと「嘘」は別物ですし。
このギョーカーを揶揄して、
「キツネとタヌキの化かし合い」と言った先達が居ましたが、
まさに、その通りかも知れませんね。
この記事は2018年に作成しました。
ショップ卸について
当ケネルはパピーミルが集結する一部ポータルサイトへの情報掲載、
ならびにショップ卸は致しません。
しかし、全くどこにも、いっさい、何があっても、誰に頼まれても絶対に、
ショップに子犬を渡さないのかと聞かれると、そうではありません。
そんなブリーダーはこの世に居ないでしょう。
もし居たなら、その人は相当へんくつな変わり者か、
良い犬を作る気など微塵も無い、だだの繁殖屋でしょう。
この狭い日本ではブリーダー同士がある程度、協力(提携)し合わなければ
血統は行き詰ってしまい、血が濃くなって奇形が生まれる確率が
大幅にあがってしまう事など、ブリーダーなら誰でも知っています。
良いブリーディングには新しい情報も欠かせません。
そのためには広く門戸を開き、ある程度は業界人とのお付き合いも必要です。
なので、当ケネルはドッグショーの審査員が経営するショップ、
ジャパンケネルクラブ支部長が経営するショップ、
獣医からの紹介が有る業者、
交配でお世話になっているブリーダーからお願いされた場合、など
一見様、飛込み以外のショップさんには頼まれれば子犬を渡す事があります。
この事を知り得た方から批判めいた言葉が寄せられましたが、
それはあまりにも無知過ぎます。
世の中の殆どがそうであるように、ペット業界もギブアンドテイク、
ウインウインが鉄則です。自分の考えだけに固執していれば
ブリーダー仲間からも、このギョーカイからも爪ハジキされていまいます。
社会人なら誰だって理解できる、当たり前の話では無いでしょうか?
み〇なのブリーダーなど、パピーミルが好んで利用する一部サイトには
今までもこれからも、掲載予定はございません。
ショップに居た有名ブリーダーの子犬
ショーブリーダーは皆、犬質の向上(実際にはドッグショーで
自分のプードルが上位入賞する事)が目的です。
ショーブリーダーの内の生業ブリーダー
(子犬を売った代金やオス犬の交配料で生活している人)は、
外国から優秀な犬を輸入したり、自分の犬を海外のショーに出陳して
犬に「ハク」を付け、交配を望む私達のようなホビーブリーダー
(犬で生計を維持しない人、純粋に犬質向上を目的にするブリーダー)に
高圧的な態度で臨み、高額な交配料を稼いでいる、と聞きます。
※幸い、私はそのような目に遭った経験はございません。
先日、私の子犬をお迎えになった方の話。
「大手ホールディングが母体のショッピングモール内のペットショップで
1段高い所に展示されている とても美しいホワイトプードルがいました。
被毛は所々黄色で、真っ白ではありませんでしたが、お顔がとても
美しく、三好様がおっしゃるような「気品に満ち」近寄りがたいオーラを
漂わせているように感じました。サイズは他の子犬よりは大きく、
お店の方は「生後6か月」だとおっしゃっていました。日本で最も有名で
人気があって、世界的なブリーダーのケネルで生まれた子犬だそうです。
素晴らしい子犬に思えまして、価格を聞くと120万円で諸費用とで
総額150万円ほどになるそうです。主人がとても気に入りましたが、
欠点を聞くと、商品ラベルの裏側を見せてくれて「膝蓋骨脱臼グレード3、
そけい部ヘルニアあり、アンダーショット」と書かれていました。
プードルの膝蓋骨については三好さんのブログにも書かれていましたし、
ずっとぷ~どるガーデンのブログやホームページを見させて頂いていた
私は「急がなくても欠点の無い子犬を探そう。」と主人を説得して、
その夜、三好さんのホームページやブログを主人に見せました。
その結果、ホワイトの子犬を全員一致で予約させて頂き、素晴らしい
子犬とのご縁があり、お迎えの運びとなった事に感謝しております。
膝蓋骨も健全で欠点も無く、血統も素晴らしい子犬をショップよりも
お安く譲っていただけて本当にありがとうございました。」
コチラ(↓)も参考になさってください。
基本色の値段
チャンピオン直仔
ショーブリーダーは本当に良い子犬=自分のケネルで生まれた
本物のプードルは絶対に絶対に一般には売りません。
ましてやショップ卸など100億%、しません。出産に向く子犬は
何でも自分の言う事を聞く「子飼いブリーダー」に回すでしょうが、
プロのショーブリーダーなら どんな子犬でもネームバリューだけで
売れますから、まずは自分のケネルで売ってしまいたいワケですね。
※ 私の言うプロブリーダーとは犬で生計を維持する者の事。
一方、ショップでは有名ケネルのプードルは販売目的と言うよりも
子犬販売の「旗振り役」、「客寄せパンダ」として、
また、同業者に対しては「有名ケネルとのパイプ」をアピール
する意味もあるそうです。(ショップ経営の展覧会審査員:談)
先のホワイトは都内の店舗をあちこち回され、その後は
隣接県の店舗でも見かけたそうですが、その後どうなったかは
私の周囲では誰も知りませんでした。
有名ブリーダーがショップ卸に応じる子犬は
目に見えない遺伝上の欠陥があるか、
膝蓋骨などに重大な欠点を抱えているんだな、と改めて知りました。
このギョーカイの裏を少しでも知る者には当然すぎる話です。
この記事は2021年10月に作成しました。