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ショップに居た有名ブリーダーの子犬


ショーブリーダーは皆、犬質の向上(実際にはドッグショーで
自分のプードルが上位入賞する事)が目的です。
ショーブリーダーの内の生業ブリーダー
(子犬を売った代金やオス犬の交配料で生活している人)は、
外国から優秀な犬を輸入したり、自分の犬を海外のショーに出陳して
犬に「ハク」を付け、交配を望む私達のようなホビーブリーダー
(犬で生計を維持しない人、純粋に犬質向上を目的にするブリーダー)に
高圧的な態度で臨み、高額な交配料を稼いでいる、と聞きます。
※幸い、私はそのような目に遭った経験はございません。

先日、私の子犬をお迎えになった方の話。
「大手ホールディングが母体のショッピングモール内のペットショップで
1段高い所に展示されている とても美しいホワイトプードルがいました。
被毛は所々黄色で、真っ白ではありませんでしたが、お顔がとても
美しく、三好様がおっしゃるような「気品に満ち」近寄りがたいオーラを
漂わせているように感じました。サイズは他の子犬よりは大きく、
お店の方は「生後6か月」だとおっしゃっていました。日本で最も有名で
人気があって、世界的なブリーダーのケネルで生まれた子犬だそうです。
素晴らしい子犬に思えまして、価格を聞くと120万円で諸費用とで
総額150万円ほどになるそうです。主人がとても気に入りましたが、
欠点を聞くと、商品ラベルの裏側を見せてくれて「膝蓋骨脱臼グレード3、
そけい部ヘルニアあり、アンダーショット」と書かれていました。
プードルの膝蓋骨については三好さんのブログにも書かれていましたし、
ずっとぷ~どるガーデンのブログやホームページを見させて頂いていた
私は「急がなくても欠点の無い子犬を探そう。」と主人を説得して、
その夜、三好さんのホームページやブログを主人に見せました。
その結果、ホワイトの子犬を全員一致で予約させて頂き、素晴らしい
子犬とのご縁があり、お迎えの運びとなった事に感謝しております。
膝蓋骨も健全で欠点も無く、血統も素晴らしい子犬をショップよりも
お安く譲っていただけて本当にありがとうございました。」 


コチラ(↓)も参考になさってください。
基本色の値段
チャンピオン直仔

ショーブリーダーは本当に良い子犬=自分のケネルで生まれた
本物のプードルは絶対に絶対に一般には売りません。
ましてやショップ卸など100億%、しません。出産に向く子犬は
何でも自分の言う事を聞く「子飼いブリーダー」に回すでしょうが、
プロのショーブリーダーなら どんな子犬でもネームバリューだけで
売れますから、まずは自分のケネルで売ってしまいたいワケですね。
※ 私の言うプロブリーダーとは犬で生計を維持する者の事。

一方、ショップでは有名ケネルのプードルは販売目的と言うよりも
子犬販売の「旗振り役」、「客寄せパンダ」として、
また、同業者に対しては「有名ケネルとのパイプ」をアピール
する意味もあるそうです。(ショップ経営の展覧会審査員:談)

先のホワイトは都内の店舗をあちこち回され、その後は
隣接県の店舗でも見かけたそうですが、その後どうなったかは
私の周囲では誰も知りませんでした。

有名ブリーダーがショップ卸に応じる子犬は
目に見えない遺伝上の欠陥があるか、
膝蓋骨などに重大な欠点を抱えているんだな、と改めて知りました。
このギョーカイの裏を少しでも知る者には当然すぎる話です。


この記事は2021年10月に作成しました。

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令和3年6月施行 飼養管理基準


犬猫等の販売を行う者はホームページや店頭など
買い手様の目に付きやすい場所に動物取扱業登録証を表示し、
事業所の所在地(番地まで)、責任者の氏名等
買い手様に知らせる義務があります。
当ケネルの動物取扱業登録証
最近、ブログやインスタグラムなどで飼い主様を募集する者の中に
動物取扱業登録証を表示しないモグリの業者がおります。
これらは違法行為で、生き物を販売する以前の問題ですので
皆様充分、お気を付けくださいね。




令和3年6月1日施行(一部経過措置あり)で
犬猫の新たな飼養管理基準が設けられます。

昨今の動物愛護精神の高まりにより、
動物愛護法はこれまでも4年に一度、改正されています。
今回の改正でも
ブリーダーやショップへの締め付けがさらに厳しくなるようです。
前回ならびに前々回の改正は皆様のご記憶に新しいかと存じますが、
締め付けが厳しくなることにより、
煩雑な事務手続きや定期的な行政監査に付いて行けない繁殖者は
次々に廃業して行きます。
悪徳ブリーダーや無責任なショップが淘汰されるのは大変良い事ですが、
どんな世界にも存在する一部の悪徳事業者はなかなかシブトイようです。

ブリーダー仲間でも新基準を皆様にお知らせする事により、
自分で自分の首を絞める結果になるため、こういう記事を書く者自体が
非常に少数だと思います。私は動物愛護法が初めて施行された年に
早くも「将来はブリーダーになりたい。」と思っていましたので、
当初から動愛法に則ったケネル運営を目指しており、当ケネルの
飼養基準に動物愛護法がようやく追いつきつつある
と感じています。

では、今回の改正点を見てまいりましょう。

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① 犬猫のケージ等の大きさについて、
数値基準が設けられました。


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② 従業員1人当たりの犬猫の飼養
保管頭数に上限が設けられました。


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どんな法律でも「抜け道」が付き物で、飼養保管頭数の上限には
大きな抜け道があります。ここでは「繁殖を引退した犬」が頭数に含まれません。
繁殖引退犬を上限頭数に含めてしまうと、生産者によって殺処分されかねない、
保健所に犬猫が殺到する、捨て犬猫が増える、等の理由からでしょうけど、
たとえば従業員10人程度、繁殖犬200頭程度の標準的なパピーミルの場合、
保健所の視察が入って「従業員数に対して在舎犬猫が多い。」と指摘されても
「いやいや、こっちの犬猫は繁殖引退犬ですよ。」と繁殖者が言えば
「あぁそうですか。」という話になります。役人は帳簿上の事しか解りませんので。




③ 飼養保管環境の管理について
基準が具体的に定められました。


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④ 動物の疾病に係る飼養管理等
について基準が追加されました。


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どの項目も、生き物に愛情を持って扱うなら当然すぎる内容です。
当たり前すぎることを法令で定めなければならない事こそ、
同業ブリーダーとしては情けない話ですが、当ケネルのように
“カネ目当てでブリーディングしない”から費用や労力を惜しまずに
出来る
ことも、利益目的の商業繁殖・生業ブリーダーとなると
たいへん面倒で実行困難な事のようです。
実際、友人ブリーダー達は法改正のたびに文句を言いますし、
厳しさを増す一方の規制に付いて行けず廃業する方が大勢居られます。

これまでも、法改正のたびに大量の廃業者が出て、マーケットへの
供給が減り、犬猫価格が高騰して来ました。
来年6月の法改正以降も同じ傾向が続くように思います。
このような理由から、生体価格はますます高騰、
ブリーダー減少に伴い、飼い主様には
今以上に、ブリーダーを見極める眼

が求められるでしょう。




⑤ 動物の展示や輸送の方法に関する
基準が具体的に定められました。


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⑥ 犬猫に繁殖をさせる回数や方法等
について基準が設けられました。


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上記の他に
● 幼齢の犬猫の販売等の制限の強化
● その他動物の愛護およに適正な飼養に関し必要な事項
たとえば
被毛に糞尿等が固着した状態、体表が毛玉で覆われた状態、
爪が異常に伸びている状態、
健康およに安全が損なわれる恐れのある状態、など。
※ 振り番号の違いは環境省と県の資料、両方を引用したからで
内容そのものに齟齬はございません。



 

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なりすまし


> お問い合せ種別 = お問い合せ
> お名前 = 〇沢 〇〇
> 〒番号 = 〇〇〇-〇〇〇〇
> 都道府県 = 東京都  以下 非公開
> 市町村・番地 =
> アパ・マン名 =
> 携帯電話 =
> メールアドレス = ▼▼▼▼@gmail.com
> お問合せ内容 =
> はじめまして!
> 〇〇と申します。
> 知り合いから、「タイニーサイズのプードルを購入するなら
> プードルガーデンさんがおすすめ」と聞き、ご連絡しました。
> 購入を検討しているのは私の友人で、名古屋に住んでいるのですが、
>私の知り合いからこちら紹介してもらったので、
>代理で問い合わせをさせていただきました。
>早速ですが、リモートで子犬達のお顔や健康状態などを
>見たりすることは可能でしょうか?
> またその際、LINEでやり取りすることは可能でしょうか?
> ご確認のほど、宜しくお願い致します!
> ------------------------------------------------------------
ここまでハッキリ転売がミエミエだと「素直な人なんだな。」と
逆に好意を持ちますね。嘘がつけない人だな、と。
私はアナタのお客さんに身元を明かしてはっきりモノを言いますから
アナタに協調して客を騙すようなマネは絶対に致しませんよ。



> お問い合せ種別 = お問い合せ
> お名前 = 〇〇 智〇
> 〒番号 = 〇〇〇-〇〇〇〇
> 都道府県 = 福島県郡山市〇〇丘〇〇-〇
> 市町村・番地 =
> アパ・マン名 =
> 携帯電話 =◆◆◆-◆◆◆◆-◆◆◆◆
> メールアドレス = ▼▼▼▼@gmail.com
> お問合せ内容 =
> 今居る茶色い子犬についてお尋ねします。
> 購入希望ですが、私はろうあ者で耳が聞こえず、
> 話もできませんので、メールだけでやりとりするのでも
> 大丈夫でしょうか? 宜しくお願いします。
> ------------------------------------------------------------
わざわざ素人っぽく「レッド」と言わず、「茶色い子」というのも
典型的な同業者です。「今、居る子」 と言う物言いも然り。
同業者臭がプンプンします。
私と話して身バレするのを恐れたのでしょう。
実際、会話がご不自由な方からのお問い合わせも寄せられます。
しかし必ず、サポートする方がいらっしゃいます。



今回ホームページでは
予定価格(税別)32万円~35万円で飼い主様を募集したので
同業者の「なりすまし」がたくさん来ましたね。
危うく1件、騙されそうになりましたが、シロさんが見抜きました。
どうして判ったかと言うと ・・・
契約が終わり、子犬を引き渡そうとした時です。
相手が子犬を「猫つかみ」したんですね。
猫つかみ、とは子犬を真上(背中)から掴む事です。鷲つかみですね。
一般の飼い主様はプードルを飼いなれた方でも
子犬を抱きあげる時は腹下に手を入れるか、脇腹を両手で抱きます。
そう、両手を使うんです。
ところが、この飼い主様は手慣れた様子で「猫つかみ」しました。
ピンときたシロさんが問い詰めましたよ。まったく危ない所でした。

その他にも、最初は緊張してネコを被っていた業者も
契約の話が進むとポロッと専門用語が出たり、
シッポを出すことがあります。
どんなにバレないように警戒なさっても、同業者は解るんですよ。
今回を教訓に、これからも更なる警戒を続けることにします。


同業者を警戒するあまり、一般家庭の皆様に
必要以上の詮索をしてしまう場合がございます。
どうぞ、お許しくださいませ。 

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法改正に伴う価格上昇


「悪質な事業者を排除するレッドカードを出しやすい明確な基準とする」、
「厳格な対応をより一層速やかに進めることができる」、
「動物目線の基準とすることができた」
今後の動物愛護行政を左右する“基準案”について、
小泉進次郎環境大臣は7月10日の記者会見でこう胸を張った。
この案は2020年10月7日の有識者会議で正式にまとめられた。

ここで語られた基準案とは昨年改正された動物愛護法に基づいて、
目下、環境省が詰めの作業を進める“数値規制”を指す。
動物愛護法の改正は過去にもあったが、
業者に対して厳格な数値規制が盛り込まれるのは初めてのこと。
劣悪な環境で動物たちを飼育する悪質業者の排除を目的としており、
この新基準を含む環境省令が2021年6月に施行されることになる。

実は、この会見の前日、進次郎氏の妻である滝川クリステルは、
全国100カ所の犬猫保護団体に対して20万円ずつ、
計2千万円の寄付を行ったと公表したばかり。
自身の名を冠した動物保護団体「クリステル・ヴィ・アンサンブル」の
代表を務める滝川は、東日本大震災の際に福島県で保護された
レトリーバー犬のアリスを引き取るなど、大の愛犬家で知られる。

得意のテーマで夫の会見前に露払いを務めたことからも、
婦唱夫随の連携プレーぶりが窺える。
一方、進次郎氏がこの仕事に力を注ぐのには理由があった。

存在感が薄まる進次郎にとっていまは正念場です。
記者クラブから中身のない会見を“ポエム”と批判されて針のムシロ。
環境省に改善要求を出される始末です。
そんな進次郎氏にとって“実績”作りは急務と言える。
その点、飼い犬・猫の数が約1900万頭にのぼる日本で
「ペット問題」は国民的関心事。耳当たりが良く、大衆の支持を得やすい
動物愛護に絡むテーマはうってつけなのだ。
ところが、そんな夫婦の“共同作業”がペット業界を震撼させているという。
下に続く。


関連記事
この画像は関東圏にある国内最大かつ最新システムの犬猫セリ市場で、
2020年某月某日に落札された犬猫の落札価格 ランキングです。
ショップバイヤーさんは落札価格に加えて10%の消費税と、
同率の落札(仲介)手数料をセリ市主催業者に支払うので
例えば第4位 50万円で落札された子犬に
実際はプラス20%の60万円を支払って買い付ける
のだそうです。
私は競り市場には出入りしたことがありませんが、
この画像は競り市場に出荷したり、仕入れたりする友人から頂きました。

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【追記】2021年10月のランキング
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生体価格が今後も高値安定が続く理由

上の続き。
大手ペットショップチェーンの幹部はこう訴える。
「今回の数値規制が現実のものとなれば、
ペットの価格がこれまで以上に高騰 して、
日本は世界で最もペットを飼いづらい国になっても
おかしく無い。
同時にブリーダーの廃業も相次ぎ、
彼らが飼育する多数の犬や猫が行き場をなくす。」


令和のビッグカップルが動物愛護の美名のもとに推し進める新基準。
だが、そのせいで
動物たちが命の危険に晒される事態が懸念されているのだ。

問題の基準案は、概ね次のような内容である。
業者の飼育頭数に上限を設ける。
繁殖用の犬は従業員1人につき15頭、猫は25頭まで。
販売する犬は1人につき20頭、猫は30頭までとする。


運動スペースと分離して犬猫を飼育する場合のケージの広さは、
原則的に縦と横がそれぞれ体長の2倍と1.5倍。
高さは犬で体高の2倍、猫は3倍とする。


交配年齢については、犬猫ともにメスは原則6歳まで。
また、犬の生涯出産回数は6回までとする。


幼い動物たちの健康面をケアするため、改正動物愛護法で定められた、
生後56日以下の子犬や子猫の販売を禁じる「8週齢規制」も
来年6月にスタートする見込みだ。先のペットショップチェーン幹部が続ける。

「これまではペット業界も“悪徳業者を淘汰するために
法律で厳しく取り締まるべきだ”という論調が大半を占めていました。
ただ、今回の数値規制はあまりにも非現実的だと感じます。
なかでも、我々にとって死活問題なのはペットの価格です。
2005年の動物愛護法改正でブリーダーが登録制になり、
趣味で繁殖を手掛けるホビーブリーダーは減少。
供給が減ったことで犬の価格は15年前の4倍近くに高騰している。
今回の数値規制でブリーダーの飼育頭数が減れば、
さらに2倍近く価格が跳ね上がってもおかしくありません。」

仮に価格が倍増すると、
現在、約30万円で販売されるチワワは60万円に、
ペットショップで50万の値がつくフレンチブルドッグは100万円に達する。
とても子どもの誕生日プレゼントとして購入できる金額ではない。

一方、ペットショップ以上に煽りを食うのはブリーダーたちである。
犬猫オークション事業に携わる、一般社団法人ペットパーク流通協会の
上原勝三会長はこう語る。「頭数制限が課されるとは聞いていましたが、
従業員1人につき繁殖犬15頭までという規制は想定外でした。
世界でも数値規制を導入している国は少なく、アメリカでは1人につき
50頭~70頭、ドイツは10頭と開きがあります。
今回の数値規制は、世界で最も厳しいドイツに
近い数字ですが、そもそも、ドイツでは大型犬を扱うホビー目的の
小規模ブリーダーが大多数を占めている。
法規制や産業実態が全く違うドイツと大差ない数値規制を
そのまま日本に当てはめるのは、さすがに無理がある
と思います。
繁殖制限もあるのでブリーダーは7歳を超えた繁殖犬を
泣く泣く手放さざるを得ない。再来年には改正動物愛護法で定められた
マイクロチップの装着義務も始まります。
およそ200年前に動物愛護法ができたイギリスをはじめ、
欧州ではペットに関する法制度に長い歴史がある。
日本ではここ数十年、急ピッチで法改正が進められてきたが、
これほどの変革が一気に押し寄せては業界としても対応しきれません。」

こうした事態を受けて、上原氏が会長を務める協会は、
犬猫適正飼養推進協議会とともに繁殖業者への緊急アンケートを実施。
結果を見ると、まず犬の平均飼養頭数は28.9頭で、猫は42.6頭。
犬の繁殖業者のうち64.8%、猫の31.7%が頭数基準を
オーバーしていると回答した。

基準を超えて飼育できないとなれば、犬猫を合わせて13万頭以上が
行き場を失う
と推計されている。入れ替わりが激しいため、
業者が飼育する正確な頭数は行政も把握しておらず確認できないが、
13万頭もの犬や猫が路頭に迷えば、もはや社会問題であろう。

さらに、従業員数を増やすことが難しい小規模ブリーダーが
経営難に陥ることは避けられない。
実際、犬の繁殖業者の32.3%、猫の18.9%が“廃業”を
視野に入れている
という。譲渡先が見つからず、さらにブリーダー自体が
大量廃業に追い込まれれば、動物たちが山奥に遺棄されたり、
野良犬や野良猫となって殺処分される危険性が高まるのだ。

全国ブリーダー協会で名誉学術顧問を務める筒井敏彦氏も
懸念を口にする。「問題は数値規制に科学的根拠が乏しいことです。
私は獣医学者の立場から犬と猫のブリーディングの研究を
続けてきましたが、犬のサイズにかかわらず同じ規制をかけることには
首を傾げざるを得ません。
小型犬の平均寿命は15歳前後で、大型犬は平均10歳前後。
“交配は6歳まで”と定めたところで、大型犬と小型犬では寿命や
繁殖能が大きく異なります。
“8週齢規制”にしても、生後7週で
親から離した場合と、生後8週の場合のデータに科学的な違いは
ありません
でした。せっかく殺処分数が減り続けているのに、きちんとした
データに基づかない規制によって増加に転じたら元も子もありません」

実は、平成30年度における犬と猫の殺処分数は3万8444頭と、
平成19年度の約30万頭から大きく数を減らしている。
にもかかわらず、動物愛護を目的とした新基準によって、
大量の殺処分を招く事態になったら話になるまい。

他方、滝川は13年10月に公開されたウェブ上の記事で
こんな発言をしていた。〈海外では産後8週以内の赤ちゃんの販売は
禁止されています。生まれてすぐに親から引き離され、精神的にも
不安になり、病気の状態もわからない〉 (「DRESS」HPより)
滝川の発言は“8週齢規制”を後押ししたもので、さらに夫の
所管大臣就任で動物愛護行政をラジカルに動かした格好である。

「悪徳ブリーダーを排除するという目的自体には賛成です。
しかし、今回の基準は全く実情に即していないと感じています」

そう打ち明けるのは、都内で約100頭の犬を扱うブリーダーの
臼井祐子氏。「私はシェットランド・シープドッグ、通称“シェルティ”という
中型犬を専門に飼育しています。実は、今年2月に新居が完成して、
冷暖房を完備した犬たち専用の部屋を作ったばかり。今のケージは
犬たちが立ち上がっても頭が天井に触れない高さですが、
基準案に沿った大きさや素材で新調すると、ひとつ2万5千円かかります。
100頭分だと出費は250万円にのぼりますし専用部屋に入り切りません。」

臼井氏を含めスタッフは7人いるため、
今のところ頭数規制には引っ掛からない。しかし、
「一人でも辞めたら、その分の繁殖犬15頭はどうしたらいいのか ・・・。
ブリーダーとしての責任があるので、譲渡する際にはシェルティを
飼育する大変さをきちんと伝えています。そのため、里親が見つかるのは
年に2~3頭程度です。今後は善良な業者ほど法律を守ろうとして
追い込まれていくでしょう。その反面、悪徳ブリーダーが“こんなに基準が
厳しいならもう殺すしかない”と考えるのではと心配でなりません」

その一方で、
動物愛護派からは「もっと厳しい基準を」との声が上がっている。
新基準がペット業界を混乱に巻き込んでいることについて環境省に質すと、
「基準の施行に伴う遺棄、殺処分、不適正飼養等を生じさせないよう、繁殖を
引退した犬猫や保護犬猫の譲渡が促進される環境づくりを進める」とした上で、
「経過措置について検討する」と回答したが、具体的な解決策は見えてこない。

そもそも、賛否の割れるテーマで手腕を振るうのは政治家の役割だろう。
だが、いまの環境大臣に、妻をはじめとする急進的な動物愛護派と、
悲鳴をあげるペット業界の双方を納得させるだけの手腕があるかと
問われれば、“否”と言わざるを得ない。

                ・・・・・ 「週刊新潮」2020年10月29日号 掲載


この記事は2019年12月に作成しました。
 

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騙されないために。なりすまし転売屋ブリーダー


こちらの記事にも書きましたが  優良提携ブリーダーって誰? 

「なりすまし」はパソコン1台で暗躍するネット転売屋の代名詞でしたが、
最近は「自称 ブリーダー」達が
協力ブリーダー、先輩ブリーダー、友人ブリーダー
・・・ などと表現し、
犬猫セリ市場で仕入れてきた子犬を
あたかも自分のケネルで生まれたかのように偽装

していますね。皆様、お気を付けください。
お心当たりのあるブリーダーさん、嘘はいけませんよ。

確かに犬猫セリ市場に頻繁に出入りしていれば
たくさんの生産者=ブリーダー(※)と顔見知りになるでしょうし、
(※)犬猫セリ市場では「荷主」と呼ばれます。犬猫を生産し出荷するからです。
そういう人達はアナタより「先輩」で、中には「友人」と呼べる人も
居るのかも知れませんし、客が付いても(自分の所に)犬が居なければ
子犬を回して(融通して)くれる協力ブリーダーも見つかるかも知れない。

先輩、友人、協力ブリーダーの子犬を転売しても繁殖者名を偽らなければ、
「この子犬の繁殖者は〇〇ブリーダーです。」と言えば、
客に嘘を吐いていない、とでも言いたいのでしょうが、
それは 詭弁、販売スタンスが本末転倒 ではありませんか?
市場で落札した子犬の生産者全員が先輩で、友人、協力ブリーダーだとでも?
アナタのケネルで生まれた子犬が欲しい、とメールを送って来た人に
最初から セリ市場で子犬を探すつもり、
仕入れた犬を客に売るつもり
なのに、これを隠して
「先輩、友人、協力ブリーダー」云々、客を騙す目的で自家繁殖を装うなら、
詐欺行為の片棒を担いでいる と言われても反論できないでしょう。

転売屋ブリーダーのホームページには自分のケネルの繁殖ポリシーや
販売方針をまことしやかに書き連ね(当ケネルからも引用なさっていますが)
それを読み、信じた買い手様は、「ここのケネルなら」と信頼を寄せて
子犬購入を申し付けてくださるのではありませんか?
なのに、自分を信用してくれた買い手様を欺き、
買い手様の希望・要望に近そうな子犬を
目を皿のようにして あちらこちらのセリ市場で(子犬を)漁る。
先輩・友人・知人、手当たり次第に「客が希望する犬」を必死で探す。
運よく見つかれば客に「先輩ブリーダーの所で~~」と紹介する。
これを 立派な転売・詐欺行為 と呼ばずして何でしょう?

最初から犬猫セリ市場で仕入れた子犬を客に売るのに
少数繁殖だから子犬が居ない、血統維持が目的だから
3頭生まれても1頭しか売らない
云々、見え透いたウソを吐くな、
言いたいですね。このような「なりすまし転売屋ブリーダー」を
見抜く方法、確認する質問 はこの記事の後半でお知らせしますね。

関東圏には北海道からでも九州からでも、自宅に居ながら犬猫を落札できる
国内最大の近代的な(?)セリ市場があり、愛知県蒲郡にも大きな市場があり
そこでは岐阜県や静岡県のなりすまし転売屋ブリーダーが目の色を変えて
極小プードルやミックスを買い漁っていると聞きました。
競り市場は全国津々浦々に大小多数存在し、連日開催されています。
私はセリ市場に出入りしないので、ペットショップ経営の古い友人や
全国にある大小セリ市場を連日飛び回っている大手のバイヤーさん
(犬猫買い付け専門の方)、動物保険の営業マンから聞いた話ですが。
※ 営業マンやバイヤーさんは時々、挨拶に来られます。

このような自称ブリーダーは私も数軒知っています。
そのうちの幾つかは私がホームページやブログに記載している文言を
そっくり盗用しています。彼ら、彼女らは先の先輩ブリーダー、
友人ブリーダーに共通する屁理屈で、「ぷ~どるガーデンの文章を
そのまま引用し転載しているのでは無い。」と言うのでしょうが、
同じ主旨、同じ言い回しの文章を少しばかりアレンジしても
ネットで子犬を熱心に探している方々にはバレバレだと思いますよ。
私には他所様のホームページを見て回る暇な時間などありませんが、
ネットユーザー達からご親切な忠告がウチに来ますので。
他所ブリーダーの言葉を勝手に盗用したり、
他所のブリーダーの繁殖犬を売り付けたりせず、ご自分のケネル運営に
自信とプライドを持って欲しいと思いますね。



さて、それではこの先は なりすまし転売屋ブリーダーに
騙されないための
ブリーダーへの 質問 を書いてみます。
相手先が怪しい場合は参考になさってくださいね。
セリ市場仕入れ=なりすまし転売屋ブリーダーには答えられない質問です。
後々(血統書を見れば)ウソを吐いた証拠が残る質問だからです。

女の子しか販売しない。
これぞ、典型的な似非(偽物)ブリーダー、
最も解りやすい仕入れ販売確定です。

子犬達の母犬(何百頭も居る)は狭いケージに閉じ込められて
子犬生産マシーンと化し、一生お日様を見る事さえなく死んで行くのです。
あなたは善良なお面を被った販売者に騙され、
自覚の無いまま、パピーミル増殖の一翼を担わされます。

親犬(や代々)の毛色や年齢を聞く。
(親犬を見せてもらうより重要です。最初から客に嘘を吐くのですから
親犬見学は別犬を見せるなどして幾らでも誤魔化すでしょう。)
両親犬の毛色や誕生日は血統書上に明記されますし、
セリ市場で仕入れた子犬なら、代々毛色まで詳しく解りません。

同胎(きょうだい)の数、性別、毛色を聞く。
同時に同胎がデビューしているかどうかも見ましょう。
セリ市場仕入れの場合は たいてい1頭だけの販売です。
「他の子犬はケネルに残す。」等々、ウソを吐くでしょうけど、
犬は多胎動物ですから、毎回毎回1頭だけ売って
後の子犬を全部残していたら小規模ケネルなら抱えきれません。
千頭近く居るパピーミルなら別ですけど。
こんな解り切った大ウソでも、一般の方は簡単に騙されてしまうんですね。

販売されてている子犬の顔(タイプ)がバラバラ。
これが最も重要です。見る眼を養ってください。
あるレッドはオデコが広くて離れ目、タレ目のポメラニアン系ミックス顔、
また、あるシルバーはドングリまなこでシャクレあご、などなど。
両親が同じなら、あまりにも容姿が違う子犬は産まれません。
いつも似たり寄ったりの、「ケネル特有の顔」が必ず有ります。


問題外ですけど、ミックスにプードルの血統書を付ける者もいます。
子犬時代のレッドはドッグショーの審査員でも判別が難しいそうです。
ミックス犬を同時繁殖している「生産者」なら、
「この子はプードルに見えるから、プードルの(偽)血統書を付けよう。」
・・・ なんて事は「日常茶飯事だ。」とブリーダー本人の口から聞きました。
偽血統書作りには高齢で処分したメス犬の血統書を使うそうです。
私が血統書の(メス犬の)繁殖年齢を見て、と言うのはこの理由からです。
ポメラニアン顔のミックス、短足胴長のダックス風プードルもどきを
無知とはいえ喜んで買う客にも(悪徳繁殖者を助長する)責任が有るのでは?

なお、上記質問も血統書の無いミックス犬の場合は太刀打ちできません。
騙され放題ですが、そもそもミックスを買おうとお考えの時点で
マトモなブリーダーを期待なさる方が無理な話だとご認識くださいね。

 

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