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犬の専門家/4つの職種

私達ブリーダーは解明されている遺伝病に細心の注意を払い、
健全性を第一に考えながら、血統・系列を参考にしつつ、
犬質を向上させることを目的にブリーディングしています

遺伝病や感染症の予防にはじまり、
交配・出産・母体管理・育児においては充分なプロ意識を持っていますが、
ご存知の通り、犬の専門職種は他にもいろいろ有ります

訓練士や犬の幼稚園の先生は訓練の有資格者ですから
家庭犬・コンパニオンドッグとしての躾けや
人間社会に上手に適合できる子に育てるためのアドバイスは驚くほど的確です。
お迎えからお日にちが経った子犬の躾けをブリーダーに聞いて来られる方が
たまにいらっしゃいますが、私達ブリーダーがご愛犬について理解しているのは
せいぜいお迎え頂いてから数日間の事で、あとの事は正直わからないのです。
どんな環境で、どの様な飼養方法か、ご家族の生活習慣も何も解りませんから
そういう状況下でアドバイス出来る筈が無いとご理解いただけたらと思います。

たとえば、トイレの躾けもその方法はご家庭やご愛犬の性格によって様々です。
子犬の飼い方マニュアルをお渡ししますので、そちらに貼付しているURLや
インターネット検索で、ご家庭に合う方法(実行できそうな方法)をお試しください。
それでも困難な場合は先に書いた専門家(訓練士や犬の幼稚園などの先生)に
ご依頼頂けたらと思います。専門家達はご自宅に伺い、生活環境や子犬の性格、
飼い主様のご希望を充分理解した上で、最も的確なアドバイスをくれるでしょう。

私が関わった飼い主様の中にはこういう方はいらっしゃいませんが
聞いた話によると、「ウチの犬がいつまで経ってもトイレを覚えないのは
ブリーダーの躾けが悪かったからだ。」 ・・・と。
あらゆる面において他罰的な考え方、責任転嫁をなさる方、確かにいらっしゃいます。
「子供がまともに育たないのは学校の教育が悪いからだ。」と、、
嘘みたいだけど本当に有る話なんです。

私達ブリーダーに出来る事はサークル(ケージ)内で排泄区分を教え込む事、
排泄しても良い場所はトイレトレーのペットシーツの上 ・・・ この事だけです。
お迎え後に室内を自由に歩かせている時にトイレトレーの場所を
子犬に教えてあげるのは飼い主様のお役目です。
室内環境も飼育環境もまったく解らないブリーダーにお尋ねになりましても
どんな繁殖者もそのご質問にはお答えできないでしょう。
人間の子供を考えれば解りやすいですが、「躾け方法や育て方に正解が無い」と
言われるのは各々のご家庭に合った方法がいくつも有るからです。
A様宅で成功した方法がB様に適切かどうかは誰にも解りません。なので、
飼育環境・犬・飼い主様の全てを実際に見てアドバイスできる訓練士が良いのです。

経験上、ワクチンは動物病院に、トリミングはサロンに行く方が殆どなのに、
躾けについてはどういうわけか自己流だったり、ブリーダーに聞いてくる方が
たくさんいらっしゃいます。
はっきり申し上げて、繁殖者は躾けや訓練においては門外漢です。
知り合いの訓練士も、「専門家を紹介しないブリーダーが多くて困る。
頭の良いプードル種に悪癖をつけてしまうと、非常に矯正が困難だ。」と言います。
躾けに困ったら専門家に任せましょう。


健康を守るのは動物病院・獣医のお仕事です。
子犬に限っては時に、獣医よりもブリーダーの方が詳しい事が有ります。
獣医科を卒業し、臨床を始めてまだ数年、いえいえベテランの獣医であっても
出産・育児に関しては経験豊かなブリーダーの比ではありません。
うちの獣医達もお産に関しては、よくアドバイスを求めて来ますから(笑)
子犬がストレスを受けた事によって引き起こされる諸症状についても
圧倒的に実体験が不足する獣医には正確な診断が難しいようです。

体力の落ちた子犬への人口哺乳(給餌)、これも殆どの獣医はできません。
せいぜい血管内に(下手な獣医は筋肉に)点滴するくらい。助産も下手です。
しかし、そんな獣医達も手術や投薬、(血液以外の)検査は概ね的確ですから
お迎え頂いたばかりの子犬の【当面の健康管理】
獣医とブリーダーが協力して進めて行くものだと考えます。
お迎え頂いてからお日にちが経てば、かかりつけ獣医の指示に従ってくださいね。


最後に、トリミング犬種のプードルにおいて
可愛いかどうかは百万パーセントトリマーの腕(センス)にかかっています
プードルはお顔よりも毛質と骨格構成、それよりもトリマーの手腕です。
トリマーの技術しだいで、ご愛犬は可愛くも不細工にもなります

しっかり被毛をお手入れし、技術力のあるトリマーさんに定期的な
お手入れを受けている子は 絶対に可愛い です
一方、近くのサロンに漫然と(さっぱりするためだけに)通っている子は
どんなにお顔立ちが可愛くてもパッと見、人目を惹きません。
すれ違う人が感嘆の声を上げるほどご愛犬を可愛くゴージャスに見せるのも、
それなりのプードルにしてしまうのも、飼い主様の意識しだいです
子犬選びでお目目の大きさ、手足の1cmの長さに振り回されるほどの
強いこだわりをお持ちの方は、サロンも厳選なさると良いでしょう

それから、サロン選びで もうひとつ 注意点をお知らせしますね。
トリミング中は犬をトリミングテーブルに立たせ、首をアームに固定します。
お手入れが苦手な子は逃げようとして台から飛び降りる可能性があります。
トリマーがすぐに気づけば良いですが、運が悪ければリードで宙づりになり、
窒息死します。飛び降りて頚椎(首)を折った事例もあります。
熱いシャワー後にドライヤーの熱風を浴び、熱中症で亡くなった子もいます。
死亡事故に至らなくても、耳を切られた、舌を切られた(治りません)など
飼い主様からしょっちゅう相談を受けます。

トリミングサロン選びは技術ももちろん大事ですが、
しっかりした保険に加入しているかどうかもチェックポイントです。
トリミングサロンは非加入が多いです。
万一の時にもしっかり保障してくれるお店を選びましょう。
トリミングサロン、ペットホテル、犬の幼稚園、ペットシッター向け保険
ペットプロテクト保険ペット事業者賠償責任保険など。



雑誌に掲載されたモデル犬たちを貼付しておきますね

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最近大人気のアフロスタイルです

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この記事は2017に作成しました。
 

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涙やけ

涙は目頭にある涙点から鼻涙管を通って鼻腔に排出されますが、
この涙点や鼻涙管が詰まっていると頬に涙が流れ、涙やけの原因となります。
鼻涙管が詰まりやすくなるのは≪涙の質≫とも関係があると言われています。
※鼻涙管閉塞や逆さまつ毛、眼瞼内反など先天的に問題がある場合を除く。

≪涙の質≫は食事内容によって変わります。ドロドロ涙の遠因は
ドッグフ-ドに含まれる防腐剤(合成保存料)や添加物が関係している事と、
タンパク質(肉類)の不足による栄養のバランス不良だと考えています。
当ケネルでは完全手作り食をあげるようになって以来、涙やけは全くありません。
他に、水分摂取量を増やすと良い、とも言われています。

蒸しタオルで目頭あたりをマッサージしてあげるのも効果的です。
毎日続けるので少々、根気が要りますが、私は淡いお色味の子犬にはこの方法で
お手入れして、効果を上げています。ゆっくりマッサージするのがコツです。
ひどい涙やけがあった他ケネルから来たホワイトの子も、この方法で改善しました。

ドッグフードについては、輸入品はもともと油が多く、加えて船便で到着した後は
高温多湿のコンテナ(倉庫)内に長期間保管されるため、お手元に届く頃には
劣化が進んでしまいます。酸化防止のための防腐剤もたっぷり添加されています。
このようなフードは(ブランド品であっても)小さなトイプードルの体に大きな悪影響を
及ぼします。手作り食が難しく、ドッグフードをあげる場合は国産品をお勧めします。
当ケネルではいろいろ試してみた結果、ドットわんをあげています。
個体差がありますので、どんなフードでも合う子・合わない子がいます。
いろいろお試しになって、愛犬に合うフードを見つけてあげてくださいね。

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市販のシャギー類は高脂肪で防腐剤たっぷり。栄養バランスを崩し、肥満を招くなど
百害あって一利なしです。おやつも天然素材で作られたものを選んであげましょう。

目が大きなプードルは普通よりも乾燥しやすいため、涙が多く出てしまいがち。
お鼻が短い子は鼻涙管(眼から鼻へ通る涙の管)の通過障害が起こりやすく、
涙が溢れやすくなりますので、特に注意してあげたいですね

このように涙やけは食事内容を変えて根本から直してあげるのがベストですが、
すでに変色してしまった部分は2%程度のホウ酸水で毎日拭いてあげます。
ホウ酸の脱色作用はおだやかで皮膚や毛に優しいと言われています。
「ホウ酸」は薬局で買えます。3g×12包入り1箱 200円ほど。
1包3gを温湯(沸騰してさましたもの)150mlに溶かすと2%ホウ酸水溶液になります。
保存方法など詳しくは薬剤師さんにお聞きください。
※ホウ酸水は涙やけ(そのものの)の治療薬ではありません。

私はホウ酸水の代わりに【ドクタープラス】を使っています。
こちらは食塩水を分解して作られた機能水で、涙で汚れた被毛に雑菌がついて
増殖するのを抑えてくれます。(嫌なニオイが出ません。)
【ドクタープラス】については別ページをご覧ください。


プードルは涙やけを起こしやすい犬種です。
ショー会場で見かけたチャンピオン犬(他ケネル様)でもご覧の通り、
ひどく変色しています。
涙やけさせないためには毎日のお手入れが大切です。 
 

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この記事は2013年8月に作成しました。

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軽視できないワクチン接種

ワクチンは動物病院の開院直後に入るくらい気持ちで行きましょう。
お昼休みや閉院直前は避けてください。
接種後30分は病院近くで待機し、様子を見てください。

接種直後のアナフィラキシーショックは、すぐに中和剤を打てば
死に至りませんが、帰宅途中で起きたら病院に戻った時には
手遅れ
です。接種後しばらくは慎重な観察が必要ですので
動物病院へは充分な時間的余裕を持ってお出かけください。
接種後数時間経ち、お顔がひどく腫れるなどしても動物病院が
閉まっていては打つ手がありません。
ワクチンは初回より2回目、
2回目より3回目、と回数を重ねるほに副反応リスクが高くなります。


ワクチン接種時のトラブルは飼い主様の想像を遥かに超えます。
直近12カ月に当ケネルで起きたトラブルをご紹介します。
※ 他に、接種直後のアナフィラキシーショックによる死亡3例あり。

3回目の接種翌日からぐったりして食欲も消失。
立ち上がってフラフラ歩く。数日、経過を見たが、普通にしている
時があったかと思うと、ふらついて壁にぶつかるなど、明らかに
接種前とは様子が違う。獣医に連れて行くと、「先天的に脳に
何らかの障害が有ったのでは?」との診断。飼い主様によると、
お迎えからワクチン接種までの30日近く、何の問題も無く
過ごしてきたので、生まれつき何かあったとは(私達繁殖者も)
考えられない。原因はワクチンにあると思うが、獣医は認めず。
飼い主様は夫婦揃ってご高齢で、ご主人様には持病も有るため
障害を負った子犬の飼育放棄を希望。治療に関心を持つ獣医を
私共で紹介、委譲に至った。

ワクチン接種翌日から激しい下痢と嘔吐が始まる。
接種病院に入院させるも、脱水症状で死亡。接種前に検便、
健康診断を行わなかった点を飼い主が指摘。獣医はこれを認め、
病院が加入している動物病院向け保険で別犬の購入費用を補償した。

3番目は回復した例です。参考になさってください。

飼い主様より
ぷーどるガーデン様
子犬は元気に元気にすくすく成長しておりましたが、
1月23日(土)の夕方に泥状の下痢をしました(1度)
次のウンチは1月24日(日)朝一番のウンチで、形のある軟便でした
因みに1月22日夕方に狂犬病のワクチン接種を行いました。
本日、1月24日(日)午前中に病院で診察いただき、
新鮮便の検便をしたところ、寄生虫もなく、細菌も異常なしでした。
とりあえず、様子をみて、軟便が続くようなら再受診となりました。
またご報告させていただきますので、よろしくお願い致します。

From: "ぷ~どる♪ガーデン"
> 大切にお育てくださいましてありがとうございます。
> もう、狂犬病ですか、随分早いですね。
> ワクチンストレスかも知れませんね。
> 食事を残さず食べるようでしたら、様子見で良いと思います、
> さらに下痢が進み、水様便になるようでしたら
> 早く獣医におかかりください。 また、様子を教えてくださいね。
> どうぞよろしくお願いします。


飼い主様より
ぷーどるガーデン様
狂犬病は3回目のワクチン時に獣医に勧められました。
さて、子犬の様子ですが、その後下痢が進み泥状となりましたので、
24日午後に便を持参し再度受診しました。
持参した便と病院で採取した便を検査しましたが、寄生虫は無い。との事でした
食欲あり、しかし元気がないので脱水予防で皮下点滴しました。
下痢止めと整腸剤(1日朝、夕2回)を処方され、夕食に混ぜて食べました。
20分後くらいにフードを少し吐きました(食べた分の20%程度)
その後、泥状ウンチを22時、24時、2時と、3回しました。
25日朝9時のウンチは少し形がありました。
元気と食欲はあります。
フードは小分けにして4時間間隔であげています。
15時半頃にまた泥状便をしました。心配です。元気はあります。
本日回復の様子がなければ別の病院に行ってきます。

From: "ぷ~どる♪ガーデン"
電話をさせていただこうとしましたが、
番号がわからないのでメールにします。
便は悪臭がしますか?
給水や運動が過ぎませんか?
ヒーターによる局所保温は充分ですか?


飼い主様より
ぷーどるガーデン様
ご心配をおかけしております。
先日はお電話でアドバイスくださり有難うございました。
その後の子犬の様子ですが、やはり下痢症状が治まらず、
処方された下痢止めの効果か、半分は固まり半分は泥、
または全部泥のウンチが数回続きましたので、
26日に、獣医とアシスタントと医療機器が揃っていて
長く評判の良い病院にかかりました。
便に虫は見つからず、体温39度3分、微熱あり。
エコーで臓器ほぼ全部を一緒に確認していただき、
全て腫れなどなく正常とのこと
ただ、腸にはまだたくさん緩い便がある状態、とのことでした。
抗生物質の注射をしてもらい、帰宅しました。
自宅に戻ってからはぐったりウトウト寝ている状態で心配しました。
夜ごはん「どっとワン」のみに戻し、下痢止めは食べさせず、
その後少し元気が出て、食後のウンチは湿った砂のような状態、
夜中はウンチはしませんでした。
そして今朝一番のウンチは普通の棒状状態に戻りました!
子犬ちゃんも久しぶりの正常ウンチに感慨深い様子で、
暫くの時間クンクン臭いをかいで確認していました。
そして、午前中2回目のウンチも棒状の正常ウンチでした!!
獣医の指示もあり、本日夕方、確認の受診に行ってきます。
この度は本当にご心配をお掛け致しました。
今後も何卒よろしくお願い致します。

From: "ぷ~どる♪ガーデン"
大切にお育てくださいまして、ありがとうございます。
やはり、ワクチン接種が早すぎて、
感受性の強い子犬は副反応で下痢をする子が多いですね。
泥状便のきっかけは短期間にワクチンを打ったためかと思われます。
狂犬病は日本は清浄国ですから、春以降でも良かったのです。
(引き渡し時、動物取扱責任者はそのように伝えております。)
こういう事を知らないシャクシ定規な獣医には困ったものです。
原虫類の不顕性感染が怖いので元気と食欲があっても油断せず、
健康な便の再検診もお願いします。どうぞよろしくお願いします。


飼い主様より
ぷーどるガーデン様
ご心配をおかけしております。
昨日、2カ所目の病院に再受診してきました
再度エコー検査で内臓ほぼ全てを確認いただき、腸も異常なしでした。
小さい仔は急激に脱水が進むので注意が必要とのこと、
念のため、抗生物質と下痢止めの注射を前日より少量行いました。
(前の病院でもらった下痢止めを服用しないで良かったです。
ちゃんと確認せず反省です)同じ効果の粉薬を3日分処方されました。
ウンチの検査はしなかったのですが、小さい仔の意注点など
いろいろアドバイスいただき、休診日で当直の獣医1人だったので
検査して欲しいと言いにくく、昨日はしていません。
金曜日に再受診しますのできちんとウンチの検査をしてもらいます。
子犬ちゃんは元気に遊んでいます。さて、最初の病院では、
ワクチン接種は小さい仔でも何ら問題ない。
意識の高い飼い主は早いほうが良いと、更に4月か5月に
もう一度接種しましょうと言っていました。
「流石にそれはしませんよ」と思っていましたが、、こんな事になるとは、、
真に受けて安易に接種してしまい猛省です。
下痢止めの薬も、錠剤を4分の1にしたものが1回量で、
服用後は下痢なのに便秘のような、出始めが固く後が泥ウンチ、
排便に苦労している様子で可哀そうでした。危うく、命の危機でした。
昨年開業した病院で、職場から近く、親切丁寧と評価があったのですが、、
本当に注意が必要です。健康便の検査後にご連絡させていただきます。

From:
宛先: "ぷ〜どる♪ガーデン"
送信済み: 2021年01月
件名:
ぷーどるガーデン様
ご心配をおかけしております。昨日確認の受診をいたしました。
健康な便の検査で虫などは確認されませんでしたのでご報告させていただきます。
この度は有難うございました。

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この飼い主様は体調不良が起きてすぐ、当ケネルまでご連絡をくださったので
事なきを得ましたが、飼い主様が呑気に構えていたり、
たとえ動物病院にかかっていても子犬の特性に無知な獣医の指示に従っていると
みるみる悪化して こちらの例のように 助かる命を見殺しにする羽目になります。
私達はこの様な「見殺し」をこれまで数えきれないほど経験しています。

飼い主様を責めるつもりなど毛頭ございませんが、
今回も動物取扱責任者がお引渡しの際にお話ししたように
狂犬病ワクチンは3回目ワクチンが終了してから、暫く間を空けて
打てば、このような下痢は生じなかったかもしれません。
また、下痢止めを処方せず、食事も(どっとわんのまま)変えなければ
もっと早く便は固まったかもしれません。

ブリーダーが経験からお伝えする育て方の注意はメモを取るなどして
熱心にお聞き頂けましたら幸いです。

日本は数少ない狂犬病清浄国 で、
50年以上もの長い期間、国内で「犬の」狂犬病が出ていません。
狂犬病の予防注射はもちろん必要ですが、生まれて間もない子犬は
(任意とされていますが)子犬には大変重要なワクチンを
毎月のように接種していますので、更に負担を強いる狂犬病ワクチンを
それほど急いで接種する必要があるのかどうか、
獣医師間でも意見が分かれるところです。当ケネルでは接種による
ベネフィット(効果)とリスクをしっかりお考えになりますよう、お勧めします。


この記事は2021年1月に作成しました。
 

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食糞について

子犬が誤って排泄物(便)を食べてしまう行為を「食糞」と言います。
愛らしい子犬が食糞している所を見つけた時の飼い主様の驚きは
相当なものでしょうし、絶対に止めてほしいと思う気持ちはお察しします。
しかし、犬にとって食糞はさほど重大な行為では無いのです。

原因として幾つかあげてみますが、どれも決定的なものではありません。

●消化しきれないフードやフードの添加物(肉汁のニオイなど)が
便の中に残ってる。酵素の分泌や腸の吸収力が不充分、
腸内細菌のバランスが悪いなどにより、未消化フードが排泄されている。

●母犬からの刷り込み(特にメスの子犬に起きやすいと言われています)
これは本能によるもので、母犬は自分の子犬の局部を舐めて排泄を促し、
排泄物は(便も尿も)すべて食べてしまいます。清潔好きな母犬のお世話を
常に受けていた子犬が母犬の真似をするとも言われています。

●新しい環境への不安(ストレス)から警戒し、自分の形跡を隠そうとする。
大昔、荒野を自由に歩いていた犬達は敵の襲来を防ぐため、
巣穴に排泄物を残しませんでした。その名残りであるとも言われています。

●トイレの躾けで叱られた。(糞を隠そうとする。)
●ひま(退屈)でおもちゃ代わりに遊んでいるうちになんとなく食べてしまう。
●食事量が足りない。 
規定量を食べていても食糞する子はいます。アメリカでは食事量では無く、
ビタミン・ミネラルなどのアンバランスであるとの説もあります。
良質のドッグフードを与えていれば、こういった心配はまずありませんが、
心配でサプリメントを投与したり、犬用の食糞防止食品を与える方も
いらっしゃいます。商品名などの詳細はショップさんでお尋ねくださいね。

対策ですが、排泄したらすぐに片づけるのが最も有効だと考えられています。
しかし「子犬の目の前でウンチを片付けない方が良い」と言う人もいます。
「飼い主様があんなに急いで取り上げたのだから、きっととても良い物に
違いない。今度は飼い主様より先に取って食べちゃおう ・・・。」と考えるとか。
当ケネルではウンチをしたらすぐ、ウンチよりおいしいオヤツをご褒美に
少量与えます。慣れれば排便と同時にオヤツをくれる人の手に
注目するようになります。
苦い味の食糞防止薬は「効果があった」と聞いた試しがありません。
キャベツを細かく切って与えらたら効果が有った、とおっしゃる方も居れば
全く効果が無かったと言う声も聴かれます。
ブリーダー達もあの手この手で試行錯誤しているようですが、
他の躾け同様、これといった決め手(正解)は無いようです。

食糞は先にあげた理由から、子犬時代だけに起きるようです。
大きくなれば排泄が安定しますので、時間帯を把握して予防することも
可能ですし、何より成犬になっても食糞癖のあるプードルは居ません。
一過性のものであるとの認識が必要です。

当ケネルでは子犬から成犬までどっとわんを基本に手作り食を
トッピングしている事から、食糞はありません。
子犬達は生まれ育った環境に慣れ親しんでいますから
ストレスを受ける事もありません。
けれども新しいおうちに迎えられ、全面開放型のサークルに居る所を
四方から見られるなどの刺激を受けたり、ストレスや不安から
食糞が見られたという報告が年に数件程度寄せられます。
しかし、どの子も一過性のもので短期間に改善しています。
※四面開放型のサークルでは四面を布で囲うなどして
子犬が落ち着いて過ごせるように工夫してあげましょう。

お引き渡し前にお知らせした「子犬の飼い方」貼付URLの中にも
有益な情報が書かれていますので、併せてお読みくださいね。
ヤフー知恵袋「イヌ」カテゴリーには一般の飼い主様からの
実践的なアドバイスがたくさん投稿されています。

元記事は2013年に作成しました。



食糞が改善した飼い主様からのメールをご紹介します。
 うちでは茹でキャベツをご飯にトッピングしたり、
うんちをした後のご褒美にあげたりしております。
最近では、うんちをする際にご褒美が気になるのか
こちらの様子を伺いながらうんちをするようになり、
うんちをすると直ぐにしっぽを振りながら寄ってきます。
でも、私が気づくのが遅いと(ウンチを)クンクン匂いを嗅いで
時には口にくわえた時に発見することもあるので
まだまだ目を離さないように注意しています。


 お迎え後は廊下にケージを置いていましたが
家族が通るので落ち着かなかったのか、お迎え3日後くらいから
食糞をするようになりました。
しかも、夜中なので(朝起きたらシーツに便のアトが付いている)
どうしたものかと悩んでいましたが、ぷ~どるガーデンさんから
「最初の一週間はサークルの4面全部を布で囲う」ように言われたことを
思いだし、急いでバスタオルで囲い、落ち着ける部屋にサークルを
移動した所、食糞がなくなりました。今では全然しなくなりました。


 わが家ではフードに茹でたほうれん草少々やキャベツを添加しています。
すると便の臭いが変わるのか、
クンクンするものの、まったく食べなくなりました。
やっぱりブリーダーさんがおっしゃtったように、フードに犬が好むニオイの
添加物が入っていて、それが便にも残るのかも知れませんね。
とにかく、改善したのがうれしくてご報告しますね。


 食糞について質問です。
家に私がいる時は、ウンチをしたら、ドットわんを投げて、
取りにいっている間に片付けていましたが、戻ってきてウンチを探して、
無いことが多くなったので、チェルちゃんは私から見えないトイレでこっそり
ウンチをして食べるようになりました。(LDKが22畳でトイレ3ヶ所設置)
また、このあいだまでウンチをしている時に、
ドットワンを見せると飛んできましたが、ドットワンを見せても来ないで、
ウンチを食べる方を選んでしまう状態に陥っています。。。(T_T)
食事量が少ないのかな?と悩み、ドッグフードでしつけのご褒美を
少し増やしたりしましたが、なかなか効果がありません。
インターネットで調べると、キャベツやかぼちゃなどが効果があると
書かれていました。今まで、ドットわんのドッグフードとスープのみでしたが、
これらも入れてみようかと思います。
三好さんのブログによれば、三好さんも手作り食を与えているようですが、
どのような食材を与えていましたか?
我が家に来た初めは、まだ直ぐには食糞せず、
トイレにウンチが転がっていたこともありました。
手作り食がキーポイントなのかなあ?と悩んでいます。
ご教授、宜しくお願い致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アドバイスありがとうございます。
今日は三好さんにメールをしてから、追加のワクチン接種に行き、
獣医さんにも食糞について相談してみました。
獣医さんもなるべく早く癖を断ち切る方が良いとのことでした。
まずは食事をするタイミングを変えたり、少し量を増やしたり、
外で排泄することを覚えさせてはとのご意見でした。
今日はかぼちゃとほうれん草を食事に混ぜてみました。
すると、排便をしてからクンクンと匂いをかいで、
食べるのを躊躇している姿がありました。
そして、ドッグフードを投げるとそちらに向かいました。
いろいろ試してまた行き詰まりましたら、
ドッグトレーナーさんにも相談してみますね。
いろいろとご指導、ご鞭撻、ありがとうございます!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チェルちゃんは元気にしています。現在、生後156日で760グラムです。
唯一、食糞の悩みだけありましたが、
食糞対策をして改善致しましたので、報告します。
食糞にはかなり参っていましたので、いくつかの対策を全て同時に行いました。
まず、糞をしてクンクン匂いを嗅いでいる時に、低い声で「NO」と言うようにしました。
食べたらてをつっこんで取り出したことが2回あります。
排便したらのご褒美を今まではドットわんドッグフード一粒でしたが、
ドットわんのかつおステーキか、ドットわんのささみジャーキーを少しあげて、
ドッグフードも5粒位あげて、すごく良いご褒美が待っていることを植え付けました。
チェルちゃんは食欲旺盛で、糞も美味しいご馳走になっているように思いましたので、
糞をまずくする試みもしました。
食糞対策にいいと言われる、ほうれん草とかぼちゃの食事を与えたり、
今は茹でキャベツとパイナップルを少しのヨーグルトに
食糞対策用のシロップをかけて提供しています。
全て食糞対策に良いと言われるもののてんこ盛り(笑)
それとは別にドットわんのドッグフードも1回大さじ弱は与えています。
(ご褒美であげるドッグフードを増やしたので、1回の食事量は減らしました。)
わざと糞の匂いを嗅ぐ余裕を与えて、匂いを嗅ぐ度に「NO」と言い、
こちらに来たらご褒美をあげる訓練もやりました。
このようにして、匂いを嗅いで食べることは、いけないことと植え付けました。
どれが効いたのかは定かではありませんが、劇的に改善しました。
まず、便をして私がいたら、今までは私に取られないように
速攻で糞をたべましたが、私に飛んで走ってきてご褒美を貰いに来ます。
糞よりご褒美を貰いたいようです。
私が少し遠くにいて気が付かないと、クンクン糞の匂いは嗅いでいますが、
食べずにいます。私が、匂いをかいでいるのを見かけ、「NO」というと、
こちらに来てご褒美を貰います。プードルの頭の良さを感じています。
今では、私や家族がいる所では、絶対に食糞しなくなりました。
お留守番中は分かりません。便はありませんから。
でも、排便の回数も減ってきているようなので、お留守番中、就寝中は
あまりおしっこもしてないので、便もしていない可能性もあります。
まあ、例えたまにお留守番中は食糞してしまっていたとしても、
目の前で食べられ続けた日々を思うと、見えない分許せます(笑)
今回は食糞対策をして食事の全体量を増やしたので、
体重が増えることを心配しました。
今までは1週間で20~40グラム位の体重増加でしたが、
食事量を増やしてからは1週間で50~60グラム位の体重増加に
なるようになっています。食事量で調整しています。
早食いなので、早食い防止のお皿にすると、
ドーグフードの食べる時間がかかるようになりました(笑)
今は、チェルちゃんは食事量が少し増えて喜んでいるようだし、
私も急激な体重増加はなくてほっとしています。
また、目の前で食糞される心配やストレスがなくなり、本当に良かったです。
これからも体重増加に気をつけながら、
チェルちゃんとの生活を楽しんでいきたいです。


この記事は2015年3月に作成しました。

 

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膝蓋骨脱臼について

膝蓋骨脱臼は先天性・遺伝性の疾患であり、
両親犬の検査をすれば即座に防げるものである、との
間違った認識をお持ちの方がいらっしゃるようですので、ご参考までに。

遺伝性の可能性がある疾患の中には、一部のPRA(白内障)のように
DAN鑑定などでほぼ確実に予防できるものもありますが、
膝蓋骨脱臼に関しては予防のための検査方法がありません。
私も含め、犬質向上と遺伝性疾患の撲滅に熱心なブリーダーは
当然、個体そのものに問題を抱えた犬を繁殖に用いませんし、
遺伝性疾患を発症したラインはことごとくクローズしています。
それでも、500年の歴史を持つプードル種の発祥からあったとされる
犬種特有の弱点(膝蓋骨脱臼を起こしやすい)を無くす事は難しいのです。

下記で獣医が言うように、≪パテラの心配のある個体を親にするのはやめて
心配のない個体を繁殖用に用いること≫は真摯に繁殖に取り組むブリーダーには
当たり前中の当たり前であって、もちろん当ケネルもそのようにしています。
プードル種の成長過程における膝蓋骨脱臼の経緯には次の4つがあります。
●分譲直前健診で(膝蓋骨に)問題なし → 後々も全く問題なし。
●分譲直前健診で(膝蓋骨に)問題なし → 後々、(膝蓋骨が)緩む → 手術
●分譲直前健診で(膝蓋骨に)緩み   → 後々の筋肉強化に伴って大幅に改善
●分譲直前健診で(膝蓋骨に)緩み   → 後々、(膝蓋骨が)さらに緩む → 手術



JAHD 日本動物遺伝病ネットワーク では膝蓋骨脱臼の予防(検査)方法が
あるかのような説明が、ホームページでなされていると私は認識しましたので
これについて展覧会場ブースで質問してみました。
会場では即答が得られませんでしたが、以下に回答が寄せられました。
※2003年6月現在、私が質問した膝蓋骨脱臼に関する記事は削除されています。
回答メールは専門ブリーダーには解りきった内容ですが、引用しておきます。


----- Original Message -----
Date: Mon, 18 Mar 2013 14:29:44 +0900
From: "三井功"
To: twinkle_swaro@mail.goo.ne.jp
Subject: Re: 遺伝病の検査について
三好様
お返事が大変遅れてしまい申し訳ありませんでした。獣医師の三井です。
HPへの問い合わせは定期的にはチェックしているのですが、
ここのところ年度末で忙しくてチェックが遅れてしまいました。
失礼いたしました。ドッグショーでお会いしたのですね。
有難うございます。おそらくは私がボランティアとして
NPO 日本動物遺伝病ネットワーク(JAHD)のブースの手伝いをしていた際に
お話ししたかと思います。JAHDの学術賛助会員としてお手伝いしています。

膝蓋骨脱臼(パテラ)と股関節・肘関節につきましては、確実に診断できる検査は
残念ながらありません。
(生き物ですから確実ということはありえないのですが)
理由は原因となる遺伝子が解読されていないか複数の遺伝子によって
その問題症状となることによります。
結果として単純にひとつの遺伝子の検査結果だけでは診断できないということです。
ではどうしたらよいかといいますと、大きな視点でとらえてそのような症状を出した
系統はブリーディングに使わないということを繰り返すしかありません。
(以下発信者側のセールストークのため省略)
関節をはじめとする他の遺伝病の状態が近縁で発症していない親から
ブーディングを行えば多くの遺伝病は心配したり、子を販売してから苦情や補償を
したりすることもなく、何より苦しむ子犬がいなくなります。が、それは理想論です。
しかしパテラに心配のある個体を親にするのはやめて心配のない個体を繁殖用に
用いることは大切であると思います。
おそらく三好様はそれを見極めるためにパテラの診断のできる検査について
知りたかったものと思いますが。どうぞこれからもお気軽にご相談ください。

2013年2月16日 1:53 twinkle_swaro@mail.goo.ne.jp
> ドッグショー会場のブースでお見かけした際に「膝蓋骨脱臼(パテラ)について、
> 遺伝病の検査ができるかどうか」をお尋ねした三好です。
> その際「股関節形成不全の遺伝病は検査ならできるが、
> パテラは検査できない」とのお返事を頂いたように記憶しております。
> 先ほど貴HPを拝見し、パテラの遺伝子検査ができるようですので
> その検査により、遺伝的にパテラを持った子犬が確実に
> 産まれない検査であるなら、ぜひ在舎犬すべてを受けさせたいのですが
> この件についてお返事を頂けましたら幸いです。
> どうぞ宜しくお願いします。

ネイチャーズクオリティ 獣医師 三井 功
URL:http://www5.ocn.ne.jp/~nquality/toppageframe.html

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遺伝性網膜委縮症 (PRA) については  こちら  をお読みください。


※この記事は2013年に作成しました。

  

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