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高値安定の理由

下の2枚の画像はいずれも関東圏にある国内最大かつ最新システムの
犬猫セリ市場で落札された全犬(猫)種の上位ランキングです。
※ ショップバイヤー達は落札価格に10%の消費税と10%の手数料を
競り市開催業者に支払って生体を仕入れます。右の数字は落札価格。

  こちらは2021年2月某日に開催された
犬猫競り市場での犬猫落札価格ランキング

競り市に出荷された全猫種・全犬種およそ1500頭の中で
上位はプードルが独占しています。
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  こちらは2020年3月某日に開催された
犬猫落札価格ランキング

上段とさほど変化が有りません。
つまり、1年経っても生体価格は値下がりしない、高値安定している事が解ります。
ショップバイヤーさんは落札価格に加えて10%の消費税と、
10%の落札(仲介)手数料をセリ市主催業者に支払うので
例えば第4位 50万円で落札された子犬に実際はプラス20%(プラス10万円)
計60万円を支払って買い付ける
事になります。
店頭販売価格は買い付け価格の3〜4倍が常識ですから、ランキングトップの
子犬達は200万近くで皆様の前にお目見えするのでしょう。

私は競り市場には出入りしたことがありませんが、
この画像は競り市場に出荷したり、仕入れたりする友人から頂きました。
※ 友人は「貴女が子犬を競りに出たら一躍、上位独占よ。」と言いますが、
競り市場でトップでもね 、、ドッグショーなら嬉しいですが。
この競り市には毎週、毎回100種類1500頭以上の犬猫が出荷されますが、
人気の高いフレンチブルドッグ、チワワなど小型犬や
スコティッシュ猫などを抑えて、トイプードルが上位を独占しています。
20年以上、ダントツ人気を誇る犬種はトイプードル以外、見当たりません。

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こちらの競り市場では自宅(店舗)に居ながらにして
全国どこからでもネット上で入札(落札)できるので、
現地に赴かなくても済むそうです。それにしてもプードルは高いですね。
大手バイヤーさんが「私の子犬に60万、70万提示する」と
時々、子犬説明に書きますが嘘では無いとご理解頂けると思います。

ペット業界では間違いなく、
この先も、生体価格は高値安定です。
理由はコロナで在宅勤務が増えたから等々、いろいろ言われますが、
収入減の方も多いでしょうから、それだけが原因だとは思えません。
毎年、犬猫セリ市場で落札される生体価格が最安値になる夏でさえ、
今年は一向に下がらず、出荷者は大喜びだったそうです。
この先は年間最高値を更新するトップシーズンに突入するので
特に生体需要がピークに達する12月〜ゴールデンウィーク明けまでは
子犬一頭の価格が50万~200万になっても不思議はないでしょう。

このように、ペット業界における生体価格相場が
来年以降も
値上がりが続く、
値下がりしない
であろう理由
を書いてみます。
法改正に伴う価格上昇については
  コチラ。

子犬価格はプードル種に限って言えば
今から20年前のプードル人気最高潮の頃と比べても
今の方がはるかに高値です。
十数年以上前と何が違うかと言えば、
子犬の出来栄えにかなりの差が開いた、という点でしょうか?
十数年前はレッドであれば、メス犬であれば、容姿やサイズを問わず
犬猫セリ市場での落札価格がやみくもにハネ上がったと聞きます。
古くからペットショップを営んでいる友人の話では
当時は、韓国系(吊り目、骨太、ゴツくて長いマズル、ガタイの良すぎる
大きなプードル)の子犬でも、レッドのメスであれば(セリの落札価格は)
1頭30万円を下らなかったそうです。
今もセリ市場の(落札価格)上位犬種は
フレンチブルドッグやパグなどの短吻系(マズルが短い)と
トイプードルが、全国どこのセリ市会場でも常連だそうです。

ただ、プードルは落札価格の高低差が非常に大きいと聞きます。
小さくてお顔も可愛く、毛量も有るメスの子犬は40万円~80万円で
セリ落とされ、韓国系のゴツくてデカいオスは10万円台も有るとか。
つまり、容姿の差が非常に大きくなっている、
言い換えればブリーダーの力量に大きな差が生まれつつある、
という事でしょう。良い犬を作っていればそれなりに売れ、
犬舎運営に必要な経費も充分かけられる、反面、容姿が劣り、
サイズも大きく、不健全な犬しか作れない繁殖者は子犬が売れず、
売れても安く買いたたかれ、ケネル運営もままならず、
「負のスパイラル」に陥ってしまうのでしょう。

さて、そのような個体差による価格変動はまだしも、
最近はもっと大きな、個々のブリーダーでは対処しきれない事情により
生体価格が高騰しているのでは?と言うのが私の意見です。
つまり、動物愛護の精神が高まるあまり、昨今改正される法律は
ブリーダーへの締め付け強化 さらに言うなら
ブリーダーだけを締め付ける 傾向にあるのでは
・・・ と危惧します。
犬を捨てる(殺処分が減らない)のはブリーダーが犬を殖やすからだ、という。
これは違うと思いますね。
交通事故が減らないのは自動車メーカーが車を作るからだ、と
言っているようなもので、本末転倒、詭弁にもほどが有る。
けれども〇泉環境大臣夫人は盲目的な愛犬家ですし、
その影響下で環境大臣が「ツルの一声」を発しないとも限らない。
困りましたね。改善すべき環境問題は山積しているのに
誰にも解りやすい犬猫問題を最優先とは、一般ウケ狙いかな?
私は殺処分の現場に飼い主本人を立ち合わせるべきだと思います。
愛犬の最期を自分の目で見せるべきだと ・・・。
何ならガス注入ボタンまで押してもらってはいかがか、と考えます。
これを提案したら役人は「現実には無理だ。」とか、
「捨て犬や捨てネコが増える。」とか、いろいろ言ってましたが。

今後の法改正で予定されるブリーダーへの締め付け強化対策として
動物取扱者の選任要件変更、毎日記帳すべき項目が膨大な量になる、
販売可能な生後日数が今より後になる(49日→56日)、
繁殖年齢の制限、ひとりの人間が管理する動物の数を規制、
繁殖動物1頭につき最低限のスペースを確保、云々。


それは良いんです。
当ケネルが行っているレベルから見れば
規制強化などまだまだ序の口ですから。
でも、ブリーダーへの締め付けが強化されればされるほど、
生体(子犬・仔猫)の価格は間違いなく上がります。

ゴールデンやシェパードなどの大型犬ブリーダーが
生後56日まで(日本の狭い)犬舎で飼養可能な繁殖者が
国内にいったい、どれくらい居るでしょう?
56日まで(子犬を)持ち切れずに廃業するブリーダーが
急増するのは目に見えています。

私達は動物愛護法が改正されるたびに、ブリーダーへの締め付けが
厳しくなるたびに、子犬・仔猫の価格が急騰するのを見て来ました。

改正は来年6月~です。
その後は廃業ブリーダーが右肩上がりで増え、
生体価格も比例して高くなるでしょう。


このような理由から、
この先の生体価格相場は今より上昇する事は有っても、
生体価格が安くなることは、
まず有り得ない
と考えます。 

先日、「パピーミルからはゼッタイに子犬を買いたくない。」と仰る方がおられ、
よく話を聞いてみると「常時プードルの子犬が20頭ほどいて、好きな子犬を選べて
値段はどれでも1頭20万円だったが、そこはパピーミルか?」と聞かれて驚きました。
今のご時世、競り市場に出荷すればプードルの子犬なら(オスでもメスでも)
20万円以下でセリ落とされる事などまず有りません。
落札価格は最低でも20~23万円を超えます。
なのに、直譲で20万円でイイ ・・・ というような繁殖屋の子犬には手を出しては
いけません。競り市に出荷しても20万円以下しか付かないような粗悪犬だと
思います(確信します)。目に見えない遺伝性疾患を抱えていたりします。
生き物に掘り出し物はありません。生き物は安物買いの何とやらでは済まされませんよ。


この記事は2020年6月に作成しました。2021年3月更新。



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