fc2ブログ

欠点の無い子犬


各都道府県内のどこかで、毎日開催される生体セリ市には
1か所につき、平均1000頭を超える犬猫が出荷されるそうです。
※ ブリーダーは生産者・荷主と呼ばれます。
この呼称、生き物を商品として扱う業態を如実に表していますね。

大手ホールディングス母体のショッピングモールに店舗を構える
バイヤーさん達は手分けして全国のセリ市に連日顔を出して
買い付けに奔走するようです。(大手ショップの中には
セリ市出荷の生産者を呼び、犬猫を持ち込ませる事も有るそう。)
大手の仕入れセンター(?)に持ち込めば頭数を買って貰えるので
かなり遠方からでも生産者たちは喜んで持ち込む、と聞きました。

で、生産者たちは
大手の仕入れ部でハジかれた犬猫(明らかな欠点持ち
隠れた瑕疵が疑われる個体、容姿が劣る個体など)を
犬猫セリ市に持ち込みます。セリ市以外に仕入れ方法を持たない
中小のショップは大手がハジいた犬猫を(競り市で)仕入れます。

ホームセンターなどは中小ショップで売れ残り、再セリに出された
生体を仕入れているとの噂もあります。(私は真偽を知りません。)

話は戻りますが、1回の開催で1000頭以上出荷される犬猫の多くが
(大手ショップが何らかの理由で仕入れから除外した生体ですから)
100%とまでは行かないものの、それに近い確率で何らかの欠点が
あります。これは、犬猫セリ市にネット参入している私の古い友人と
一緒に開催中のセリ画面を見せてもらったことがあるので事実です。
ヘルニア、膝蓋骨脱臼、斜視、目の白濁、股関節脱臼などの欠点が
表記されている犬猫でも次々に落札されて行く
ので驚きました。
そんな欠点持ちでも店頭に並べられて、買う客がいるワケですから。

欠点が無い子犬は本当に少ないです。
ショップに行かれて、お目当ての子犬について欠点の有る無しを
お店の方にお聞きになれば、私の言う事が本当かどうか解ります。

ぷ~どるガーデンのホームページだけをご覧になる方は、
欠点ある子犬がデビューした事が今まで一度も無かったので
欠点が無くて当然だと大きな思い違いをなさいますが、
世の中に居る子犬の中で「全く欠点の無い子犬」を
探し出す
のは、まさに「至難の業」です。

※ 当ケネルでは先天的な欠点を持つ子犬は獣医を介して
大学病院に託します。治癒後、学生さんが飼ってくださるそうです。
小さな欠点がある子は子供達の友人や知人を通して無料で
差し上げています。(里親募集は致しません。)



セリ市は入札方式ですから、高値を付けたバイヤーがセリ落とします。
プードルの場合、サイズが小さめでちょっと可愛い女の子なら落札価格は
40~80万円くらい。さらに手数料と消費税、各々10%づつ加算されて
80万の子犬ならバイヤーは100万ほど払います。売値はその2~3倍。
欠点ズラリでお顔やサイズがフツウなら落札価格は30万円くらい。
概ね、女の子の方が高値傾向ですが、お顔とサイズ、欠点の有る無しで
落札価格が決まるので、性差はあまり関係ないですね。
ここまででお解りのように、健康で欠点の無いプードルの子犬を
犬猫セリ市場で20万円以下
買い付けできる可能性は ほとんど ありません。


よろしいですか?
ネットや安売りサイトで20万円以下で販売されているプードルの子犬は
セリ市に出しても最低落札価格の20万円にも満たない子犬である、
という事。それを知っている繁殖屋が、
何も知らない素人に押し付けようとする魂胆がミエミエの粗悪犬です。

隠れた欠点持ちでも初期費用(犬の値段)を抑えようとする方は
飛びつくかも?ですが、欠点持ちの生き物を可哀そうだからと献身的
自己満足で迎えるのはご自由ですが、後々の高額医療費と心労が
目に見えています。それなら遺棄犬をボランティアから迎えてください。

繰り返しますが、2022年夏現在、犬猫セリ市場で20万円以下で
落札される(欠点の無い)プードルの子犬など ほぼ居ません。

もし居たとしても重大な欠点があるか、将来リスクのある問題仔です。
価格だけを見て生き物を買う愚かさ に、
ぜひ気づいてください。


ランニングコスト(月々の動物保険料、フード代、トリミング代)が
掛かるので、犬の購入費用は安く抑えたいとお考えの方は特にキケンです。
欠点持ち(隠れた瑕疵や繁殖者だけが知っている遺伝)を掴まされないよう
充分注意してください。そんな気の毒な飼い主様をたくさん知っています。
お気の毒な飼い主の皆様が口を揃えて仰ったこと、
「最初は何も解らず、値段の安い仔をショップで買ったが、
ずっと病気病気で多額の医療費に懲りた。
次からは信頼のおけるブリーダーから迎えようと痛感した。」


利益だけを求めないぷ~どるガーデンでは子犬の幸せと
飼い主様の喜びを第一にブリーディング、子犬分譲を行っています。
子犬、飼い主様、両親犬、スタッフを含むブリーダー、
それぞれが喜びを持ってプードルとの暮らしを楽しみたいと願っています。

▲このページのトップへ戻る

怒り心頭

事実をそのまま述べた記事ですが、批判が苦手な方はお控えください。

とてもびっくりさせられる≪事件≫がありました。
子犬にものすごく可哀相な事をしたと猛省しきり、です。
当ケネルではブログでもご案内の通り、当日にご見学を
お申し付け頂きましてもお受けしておりません。
経験上、思いついてすぐ来られる方は、成約率が大変低いからです。
どうぞ誤解しないでくださいね。
子犬が売れず接客時間が無駄になるからではありません。
見学に伴う子犬へのストレスを極力回避したいからです。

また、当ケネルでは子犬をご覧頂く前には獣医の健診を受け、
トリマーを呼んできれいにシャンプー&お手入れをして
最高の状態でご覧頂きます。それが繁殖者のマナーだと思いますので。
ですから、ご見学頂く前に既に子犬は相当なストレスを受けています。
それに加えて、初めて入る見学室、初めて聞く声、初めて他人様に
体を触られるのですから、子犬は不安で怖い思いをするでしょう。
だからこそ、子犬の事を思うがゆえに安直な見学はお断りしています。
見学者様は子犬を見られてご満足でしょうけれども、
体力・気力を使い果たした子犬の心身のケアをするのは私達、
他ならぬブリーダーなのです。
「それ(売るために子犬を見せる)が仕事だろう。」と仰る方は論外です。
それを仕事にしているブリーダーから子犬を迎えてください。
子犬を商品として扱い「いくらでもどの子でもどんどん抱っこしてね~」と
勧めるショップやブリーダーなど、そこらにいくらでもあります。

前置きはこれくらいにして・・・
本日、見学のためにご来舎になった方はリピーターさんです。
先住犬が小さくて可愛くてとてもお気に召して頂いているようですので
安心して、というか油断して、当日の見学お申し出を受けてしまいました。
ところが本当にビックリ仰天です。

長年にわたるブリーディング生活の中でこれほど繁殖者として信用されず、
シロウトであるにも関わらず、ご自分の「犬に対する習熟度」を過信する方に
私は初めて出会いました。あまりにも、あまりにも酷い扱い方でした。
私の大事な子犬をこのように扱われて怒り心頭に発します。
時間が経った今も「許せない」思いでいます。


子犬の性格を判断するテストがあります。呼んで来るか、とか、いう類。
こういったテストはテストをする者と子犬との関係によって結果に大きな差が
出るそうです。(知り合いの動物訓練士や臨床心理士に詳しく聞きました。)

先にも書きましたが、初めて入った部屋で初めて会う人に、呼ばれてすぐに
尾を振って近づいて行くフレンドリーな子犬もいますが、今回の子のように
まずは自分が入れられた部屋の様子から探索し始める子もいます。
特に今回の方は「無駄に泣かず、従順で落ち着きがあって慎重派の子」を
強くご希望でしたから、そういう資質を備えた(今回ご見学頂いた様な)子犬は
初対面の見ず知らずの方に最初から尾を振って駆け寄らないものです。
ご希望通りの慎重派ですから。誰にでもすぐ駆け寄る子はノーテンキな楽天家で
そういう子犬は赤ちゃん時代はピョンピョン陽気に跳ね回るものです。
で、陽気な子は落ち着きがないと(たぶん)おっしゃる・・・。
相反する性格を同時に求める事こそ≪脳内プードル≫をお探しの方の典型です。
実際に子犬を育てあげた目の前の熟練した繁殖者よりも、ネットで探し出した
大昔のペーパーテストを重視するのも≪脳内プードル≫探しにはよくあります。

素人が子犬を見てわずか10分少々で、いったい何が解ると言うのでしょう?
子犬を両手のひらの間に挟み込み、腹を上に向けて保定し、頭を床に下げて、
どんな反応をするかをご覧になっていましたが、初めて会ってから
ものの数分しか経たない人間からそんなふうにされて怖がらない子犬が
世の中にいますか? 極小プードルですよ。いるならぜひ会いたいものです。
入室されて挨拶もそこそこに飛びつくように子犬を持ち(抱き、ではありません)
30分近く背中を揉んだり、押したり、ひっくり返したり、テストと称して
好き放題にいじくり回された子犬が恐怖心から「お気に召さない表情」を
見せたとしても、それは当然です。見学者がそうさせてしまったのですから。
テストなるものは繁殖者から見ても「意味の無い虐待行為」に他なりません。
私達は≪薄ガラスの壊れ物≫を扱うかのように慎重に優しく接してきましたので
子犬はどんなに怖かったことでしょう!!! 本当に、本当に可哀相です!!!

しかも、買い手にはそこまでする権利があるんですか?
犬を買ってもらうためには、手塩にかけて育てた子犬が繁殖者の目の前で
ひっくり返されたり、頭を床に向かって上げられたり下げられたり、
背中を押されたり揉まれたり、通常の見学では有り得ないような客の行為を
黙って見ているほか無いんですか?


私はそこまでしなければ繁殖者の育て方を信用できないなら、
他で迎えて頂いて結構ですので、分譲をお断りしました。
もちろん、以後のお問い合わせも二度とお断りです。
目の前で素人がニワカ仕込みの“テスト”をするのを見たなら、
少なくとも自分の作出犬に自信を持っているマトモなトイプードルの
繁殖者からは間違いなくキッパリ(譲渡を)拒絶されるでしょう。
しかも「見学時にこういうテストをしたい」という希望は訪問前に伝えるべきです。
この先、どこかのブリーダーを訪ねる際には、見学前に先方に
「テストをしても良いかどうか」を確認するのが礼儀でしょう。
「いいですよ」と言ってくれるような、犬を売るためには手段も客も選ばない様な
(客が犬をどう弄り回そうが無頓着な)繁殖者からお迎えになれば良い話です。
脳内プードルを探す方の最大の特徴である「絶対に失敗したくない」という
強い自己主張の前には(こういう扱いをすれば)子犬が可哀そうだとか、
繁殖者に対して失礼だとかいう意識は完全に飛んでしまうのでしょうか?

怯えてしまった子犬の心身のケアは大変でした。
今までスタッフの誰からもされた事がないような扱いを受けたのですから。
ショックから夕食は喜んで食べませんし、いつものように楽しそうに
手を舐めてくれません。2日経った今日になって、やっと普通に戻りました。
見学者にも言い分はあるでしょう。しかし、売り手と買い手の間にいる
小さな生き物には感情も記憶もあります。そういう弱い生き物に対して
何の思いやりも配慮も無いのか!金を払う客なら何をしても良いのか!と
私は問いたい。本当の愛犬家なら子犬第一に考えてやるべきではありませんか?
同じ≪被害≫に遭う繁殖者が一人でもでない様に、ファミリーケネルや
ショー仲間には今回の事件を詳しく伝えて警鐘を鳴らしておきました。

私達は展覧会に向く子犬を選定するために年間に何十頭もの候補犬を見ます。
ファミリーケネルで何百頭生まれる子犬の中から選び抜かれた何十頭を見るんです。
赤ちゃん時代はシャイで臆病で、これはどうにも駄目だと思った子が
数か月後には首と尾をあげ、誇らしげにアップダウン(ショーの走り方)します。
生後2カ月頃の子犬の性格など、犬のプロが見ても解かりません。
お顔立ちもそうです。今回の方が子犬のお顔をお気に召したか否かは
そこまで話が至る前にお断りしたので定かではありませんが、
子犬を見る時には全体のバランスが最も大事です。目・鼻・耳の付き位置。
ボディのバランス、それから毛量。こういったものは生涯変わりません。
最も大きく変化するのは目の形です。特にすでに目が大きい子は要注意です。
目の小さい子は黒目しか見えませんが、目が大きい子、将来大きくなる子は
開口が大きいので白目が見えやすくなります。また、空気にあたる面積が
広くなるので涙も出やすくなります。(涙目ではない。)

今回、私が最も不愉快だったのは大事に大事に手塩にかけて育て上げた子犬を
まるで野菜でも選ぶかのように、いかにも【品定め】する手つきで
モノのように扱われた事。今回の子犬はお断りした事でコト無きを得ましたが、
先住犬を譲ってしまったことをひどく後悔しています。

この方からは一言の謝罪もお礼の言葉もありませんでした。
子犬に無用なストレスを与えてしまったこと、見学時間を作るために
当ケネルの一日の予定を大きく狂わせてしまったこと、
子犬を健診してくれた獣医、きれいにお手入れしてくれたトリマーに対して。
子犬をひどい目に遭わせた自覚も、繁殖者に対して非常に失礼な行為を
したという認識も無いのでしょうから、当然と言えばそうですが。
同行された方も妻(?)の非礼を気にする様子もなく、そそくさと無言で
お帰りになりました。お若い方ならまだしも、お二人とも社会経験が
充分過ぎるほどお有りのご年齢でしたし人間性に酷く落胆させられました。

「フツウの愛犬家ではなく、自己満足のために犬を飼うタイプだね」と
スタッフ達が申しておりましたが、まさにその通りのようでとても残念です。



追記として
基本色など子犬のご予約にあたっては「お探し子犬に求める条件」を
細かくお尋ねします。うけたまわった条件にほぼ合致するであろうと
犬舎主が判断した子犬の動画と画像をお迎え前に送信します。
お気に召せばご来舎頂き、動画・画像の子犬と同じ、間違いなければ
そのままご契約、お連れ帰りとなります。(説明と性格などが違ったり、
動画・画像と別犬で無い限り、この時点ではキャンセルできません。

動画と画像でご覧になった子犬がお気に召さない場合、その時点では
キャンセルできます。予約金は速やかに全額返金します。
ただし、その後は別の子犬をご案内いたしません。
当ケネルがご予算を含め、「お探し条件に合致する」と判断して
自信を持ってご案内した子犬がお気に召さないとなると、
次の子犬も恐らくお気に召さないでしょう。
一度気に入らなかった子犬の繁殖者を検討するよりも、
日本中に居る他の(ショー)ブリーダーの子犬をお探しになる方が
飼い主様に取りましても気に入る子犬に出会える確率が格段
あがるでしょう。よって、レッド系、基本色とも理由を問わず
一度キャンセルがあった方とのお話は以後、二度とありません。


この記事は2016年に作成しました。

▲このページのトップへ戻る

近況報告へのお返事


飼い主様と当ケネルのお付き合いは子犬を通してだけですので
飼い主様が「三好はブリーダーで、四六時中プードルの事だけを
考えていて、いつでも話せて、どんな事でも返事は必ず来る。」と
お考えの方も居られるかも知れませんが、ご来舎くださった方々は
お解りの通り、私達姉妹はごくごく普通のありふれた家庭の主婦で
それぞれの子供達が結婚し、平穏な家庭を築き、
姉妹とも定年退職したタイミングで長年、共通の夢であった
プードルのブリーディングを始めました。

私にも妹にも老親がおりますので、通院や日常のお世話があります。
また、私達もさほど健康に自信があるわけでもないので、
なかなか病院との縁が切れません。
一般的な家事の他に子世帯の応援などに時間を割く事もあり、
普通の家庭人としては当然、これらはケネル業務より優先します。

言い訳がましい事を書きましたが、皆様にはぷ〜どるガーデンが
一般家庭の主婦(姉妹)が運営しているアマチュアケネルであって
家事の傍ら、スタッフの力を借りてケネル管理を行うため、
問題なくお過ごしの子犬ちゃんと飼い主様におかれましては、
子犬の育成管理は飼い主様に一任させて頂きたく存じます。
もちろん、繁殖者が知りうる範囲のご質問はいつでも何でも
気軽にお寄せくださいね。24時間以内に必ずお返事しています。
飼い主の皆様には以下について今一度、ご理解賜りたく存じます。
どうぞよろしくお願いします。

子犬の近況報告を頂きましたらスタッフ全員で喜んで
画像やメッセージを拝見させて頂きますが、特にご質問や問題が
無ければ、どなた様にもお返事はさせて頂けない状況でございます。
嬉しく感謝して拝見しますが、後日「おたより」欄に掲載する事で
お許しいただきたく存じます。また、画像やメッセージの掲載も
専門の担当者が居るわけでは無く、手の空いたスタッフが交代で
掲載していますので漏れや間違いがある場合がございます。
このことで時々、手厳しいお叱りを受けますが、私共は完ぺきに
(事務処理を)行う余力がございませんので ご容赦くださいませ。

年賀状につきましてはメールの近況報告同様、お返事は
返せませんが、スタッフ全員で嬉しく、有難く拝見させて頂き、
宝物として大切に手元に残しております。ありがとうございます。

贈り物につきましてはスタッフは獣医学部の学生ほか
若い子が多いのでお菓子や食べ物はいつも「アッ」と言う間に
なくなります お迎え時に頂戴しましたお菓子類
ティータイムやミーティング時にあちこちから手が伸びます。
ありがとうございます。また、果物や海産物など、飼い主様自ら
お作りになった物や採ってくださった物を頂くのは大変うれしく
感謝して頂いておりますが、わざわざ私達のためにお買い求めに
なってお送りくださいます事は固く辞退申し上げます。
そのお金はぜひ、(社)日本動物福祉協会に寄付として
お寄せ願えましたら、私達にとってこれ以上嬉しい事はございません。
当ケネルから取りまとめて送金することもできますが、貼付URLには
送金先を明記してございますので、どうぞよろしくお願いします。

毎年、アレンジメントや鉢物のお花や植物をたくさん頂きます。
ありがとうございます。私の夫は都市計画分野の会社も経営しており、
その関係で観葉植物や鉢物(シクラメン・シンビジウム・胡蝶蘭)の
生産者から(花向きが揃わない等、素人には難点が全く解らない)鉢を
頂きます。私の家は小さく狭いので置き場所も無く、近隣の皆様に
差し上げる結果になることもございますので、こちらも貴重なお金を
用いてお送りくださいますことは辞退させて頂きたく存じます。
お花でいっぱい☆管理人ブログ

最後に、毎月または機会を捉えて私共を介して
(社)動物愛護協会に寄付金をお寄せくださる皆様には心よりお礼を
申し上げます。定期的なご寄付を頂きましても、私共からはメールや
電話でお礼を述べることもなく、2か月に一度の送金の証をブログに
掲載するだけでお許し頂いておりますが、そのような至らない私共の
対応にもお怒りになったり、厳しい事をおっしゃるわけでもなく、
毎月、または機会を捉えて定期的にご寄付をお寄せくださることを
尊敬の念をもって有難く思っております。これらの皆様に背中を押され
私も長く隔月の寄付を続けることが出来ております。
通算いたしますとかなりの金額に上るそうで、これらを用いてテレビで
メッセージを放映できた、と協会から聞きました。ひとえに皆様の
温かいお心のお蔭でございます。心よりお礼を申し上げますとともに、
これからもどうぞよろしくお願いします。


▲このページのトップへ戻る

サロン(トリマー)選び

サロン(トリマー)の選び方について時々聞かれますので、
私(トリマー教士:富永)が簡単にお話します。

レッド系は完全なペットちゃんですから、
ネット検索なさったり、ご近所で可愛いプードルを見つけたら
飼い主様に行きつけサロンをお聞きになるのが一番良いと思います。
どのサロン(トリマー)にも必ず、得手不得手があります。
たとえば渋谷区にある当ケネルの子犬達御用達のサロンは
その子の良さを最大限引き出してくれますし、
ハサミ仕上げは国内でもトップクラスだろうと思いますが、
バリカンが使えないのでショードッグの様なトリミングができません。

このように、トリマーやサロンには得意な犬種やカットがあるので、
飼い主様はご自分のプードルをどんなスタイルに仕上げたいのか
はっきりしたビジョンを描かれ、できれば希望するスタイルの
画像(写真)をトリマーにお見せになると良いでしょう。
優秀なトリマーは月齢や被毛の状態を見て、ご希望のスタイルが
出来るかどうか判断し、様々な提案やアドバイスをくれるでしょう。
(雇われトリマーさんの中にはお客様がお連れになった愛犬に
ケチをつける者がいるそうで、言語道断ですね。毛質や骨格など
ブリーダーの悪口を含め、犬の欠点をあげつらうそうです。
こういうトリマーは接客の基本が叩き込まれていないだけでなく、
ケガをさせた場合も「犬が急に動いた。」などと言って責任回避する
タイプで、なにより「どんなわんちゃんもその子に合ったお手入れで
可愛く仕上げ、飼い主様に満足して頂く。」という概念がありません。
ご愛犬や繁殖者を悪しざまに言うトリマーだけは絶対に避けましょう。
お帰りになった後に仲間内でご愛犬や飼い主様をこき下ろしていますよ。
ウチのチャンピオン直仔を他所のショーブリーダー経営のサロンに
トリミングに出し、難癖をつけられた飼い主様がいらっしゃいましたが、
これは「同業者あるある」です。妬み半分、自己顕示欲半分でしょうね。

基本色はショー経験が無いトリマーには難しいです。
どんなに素晴らしい構成のプードルでも、
たいていはペットカットをされてしまいます。それでも良いのですが、
飼い主様がどのあたりで妥協なさるか、です。
ショーカットができるトリマーの探し方は
① 公認トリマー養成機関に問い合わせてみる。
個人情報云々で教えてくれない学校もあるようですが
たいていはお近くの卒業生を教えてくれると思います。
ただし、名門校を出たからと言って、誰でも上手、という保証など
当然ありません。個人の資質・経験・向上心がモノを言うからです。

次に、JKC主催の
② トリミング競技大会に参加するトリマーに直接聞いてみる。
JKCに入会すると、「ガゼット」と言う機関紙が定期的に送られ、
競技会の案内も出ますので参考になさってください。

ドッグショー出品ブリーダーが
③ 直営サロン
を持っている事もあります。
少し前までは業界の広告がたくさん出ている「愛犬の友」という
専門誌が有ったのですが、残念ながら休刊になってしまいました。
しかし、ネットをお探しになればいくつかの情報が見つかるようです。
ショードッグの様なカットをご希望の方はそのようなサロンで
お手入れなさると良いと思います。
トリマーは百人百様です。ご自分が描いておられる理想のスタイルに
少しでも近づけるような、お気に入りトリマー探しをお勧めします。

率直に申しげてトリマーは皆、自分の技術に自信とプライドを
持っています。(たとえば私が渾身の力を込めて仕上げた犬でも
別のショートリマーに見せればアラ探しをされますし、その逆も然り)
ですから、どんなに素晴らしく仕上げられたプードルを拝見しても
私はトリマーなので「自分なら、ここはこうする。」と考えます。
また、ペットカットも(寧ろペットカットこそ)飼い主様のお好みは
千差万別ですので、「どうすれば良いか」は飼い主様のご判断です。
第三者にアレコレ言う権利などありませんし、飼い主様は
お聞きになる必要もありません。飼い主様良ければ全て良し、です。

ひとつだけ、確実に言えることがあります。
プードルを品よく優美に見せるのも、駄犬にしてしまうのも
飼い主様のトリマー選びにかかっている、という事。
サッパリすれば良い、とお考えの方はそれなりのトリマーを
せっかくの良い子を素晴らしいペットカットで仕上げてあげたい、と
お考えの飼い主様は飽くなきサロン選びをなさるでしょう。
プードルの外見はトリマーしだい です。

私達ブリーダーはレッド系なら
「黄金バランスをキープし、質の良いコートを持った」子犬、
基本色ならそれに加え、正確な骨格構成とバネのある体躯を
備えた子犬を作出すること、ここまでが仕事。
その先はトリマーさんと一緒に、
飼い主様が思い描く理想のプードルに仕上げてあげてくださいね。



▲このページのトップへ戻る

小さな子は怖い?


時々、大きな誤解をなさっている方が居られますので
正解を書きますね。

当ケネルのぷぅちゃん達のほとんどは成犬時1kg台、
大きい子でも2kg台前半に収まっています。
当ケネルで お譲りした子犬の成犬時体重
当ケネルにおける トイプードルの体重の推移

この記事は2017年に作成しました。



トイプードルの平均的な子犬は、
セリ市場に出荷される週齢(生後50日くらい)で、1kgを超えます。
ホームページの子犬説明に記載通り、
生後70日のトイプードル子犬の標準体重は1.5kg~2kg程度です。
ショップでは生後50日で400g台の子犬をマイクロティーカッププードル、
同500g台をティーカッププードルと称して販売するのが一般的、、、です。


飼い主の皆様は実にたくさんのホームページをご覧になりますから、
他所様の子犬と比べて、私のぷぅちゃん達がとても小さく、
将来も小さく仕上がる可能性が非常に高いことをよくご存知です。
小さなプードルは本当に可愛いです。
小型犬でも3キロを超えると抱っこで腕が痛くなったり、痺れたり、
肩が凝ったりします。運ぶ時などはケージの重みも加わって、
若い方でも片手で長時間は無理です。
高齢化が進む日本では先々、年配の飼い主様も増えるでしょう。
1キロの体重差はとても大きいです。
排泄の始末も大変です。2キロと4キロでは食事量も排泄物も2倍です。
吠え声も当然、体に比例して大きくなりますし、引っ張るチカラも強いです。
4キロのプードルに引っ張られて、散歩中に骨折した年配者が居られました。
カラダの大きな子は性格が大雑把で、体力が有るのかも知れませんが、
私はやっぱりカラダの小さなプードルの方が好きです。


しかし、中には「小さな子は心配で ・・・ 」 と誤解する方がいらっしゃいます。
小さな子、って何でしょう?
確かに、生後45日頃までの「月齢が行かない小さな子」 は心配です。
感染症にかかりやすいですし、体温調整も未熟で繊細な管理が求められます。
なので環境省も、販売可能週齢を従来の生後42日から49日(現行)に、
今後は生後56日を過ぎなければ販売できなくなります。

しかし、しっかりご飯を食べ、判断力が付き始め、走ることが出来て、
社会性も概ね身に付けた生後70日(生後3か月)になった子犬で
単純に(遺伝的に)ボディサイズが小さい子犬を
育てにくい、怖い、と考えるのは明らかな誤解であり、偏見です。

デカぷぅしか作れない同業者は「ティーカップは未熟仔、低体重仔」であるとの
間違った考えを普及させようと忙しいようですが。
実際、ヒトと違ってイヌの未熟児は育ちません。低体重仔しかり。
出産がわずか2日早まっただけでも毛も生えておらず、
仮に生まれたとしても(どんな手段を講じても)早産で生まれた子犬が
絶対に育たない事など、経験を積んだブリーダーなら誰でも知っています。


小さな仔が短命と言うのも誤解です。
スタンダードプードルより、トイプードルの方が遥かに長生きです。
経験から、平均寿命に1.5倍~2倍ほどの差が有るのでは?と思います。

小さな子が骨折しやすい、脱臼しやすい、と言うのも間違いです。
体重が重い大きな子の方が複雑な骨折、重篤な脱臼を起こします。
人間も同じです。体重が軽い子供が軽症で済んだのに、
おとなが大事故・大ケガになった例はいくらでもあります。

気を付けることは
同胎を見て、1頭だけ小さな子犬を選んではいけないという事。
子宮内の着床位置が悪く栄養が行き渡らなかったり、
何らかの先天的疾患を持っているか、または口内や消化器・内臓系の異常で
ミルクを吸う力が弱いのかも知れません。
そういう子犬を「ティーカップ」だのと もてはやして高値で売買されてしまうから
そういう子犬を買った人からのクレームで
小さい子=弱い子、という誤解が広まったのかも知れませんね。

当ケネルの小さなぷぅちゃんは3代以上前からボディサイズの小さな両親だけを
ラインブリード配合で生まれています。
「インブリード(近親交配)を繰り返せば、誰でも小さな個体を作れる。」と
知ったかぶりで話す人がいますが、一部のショーブリーダーを除き、
パピーミルでもそんな大損をするような真似はしません。
インブリードは流産や奇形を誘発しますし、
せっかく(年に2回の)ヒートが来たメスに、みすみすリスキーな交配をして
出産機会を棒に振るなど、商業ブリーダーなら尚更、絶対にやらないでしょう。

小さい子を迎える時は生後日数となぜ小さいのか、その理由を
ブリーダーにしっかり確認なさるよう、お勧めします。


なお、プードルの生後日数を見る時には毛量と被毛の長さが参考になります。
昔のいわゆる「雑種犬」は歯を見ましたが、今は小型犬ではアテになりません。
チワワやプードルなど超小型犬で乳歯の萌出が遅い個体は珍しくありません。
お耳がホッペに貼り付いたようなカタチの子犬は多分、生後2か月未満でしょう。
遊び方や動きも判断の目安になります。

最近は子犬体重を表記せず、
どう見ても800g~1kgは優に有りそうな子犬を「タイニーサイズ予想」と偽って、
臆面もなく販売している個人ブリーダーを散見します。
子犬体重ははっきり聞く事、お迎え時にも目の前で計測してもらうと良いでしょう。
扱いやすいサイズの子犬と生涯にわたって楽しいプードルライフを過ごすためには
それくらいは聞いておくべきですし、ブリーダーも表記するべきだと考えます。

▲このページのトップへ戻る

カテゴリー

フリーエリア

検索フォーム