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将来サイズと食事管理

お迎え後まだ間がなく、子犬の体高・体長・体重が
お引渡し時とさほど変わらない時点では
食事に関するアドバイスはいくらでもさせて頂きますが、
2週間先、1カ月先となると、繁殖者には もう解りません。
運動量や代謝、体高・体長がどれくらいなのかも解りませんので
「体重〇〇gで痩せていると言われたが、食事が足りているか
(または、どれくらい与えれば良いか) 」と聞かれましても
繁殖者には解りません。
食事量の基準については引渡し時に具体的にお話ししていますし、
このブログにも食事に関するたくさんの記事があります。
ネットでも情報が得られますので、飼い主様がご判断ください。

体重の計り方
当ケネルでは子犬は 1kgまで計れるキッチンスケールで計っています
最初は上手に計れないかも知れませんが、
飼い主様に慣れて頂くほか無いので、練習してみてくださいね
成犬は人間の赤ちゃん用のスケールで計っていますよ


P1110722.jpg


私達ひとりひとり、食事の必要量が違うように、
犬の適正食事量にも個体差があります。
食事量を決める際にはフード袋に書かれている分量に従うよりも
実際に愛犬に触ってみて、その太り具合を飼い主様の手のひらで
ご判断頂くのが最善です。ここで重要なのは、
プードルは脂肪が付きにくい、つまり太りにくい犬種であるという事。
つまり、
シーズー犬のように「ぼってりした肉の付き方をしない」という事を、
飼い主がしっかりキモに銘じておかなければなりません。
動物病院で「適正です」「太りすぎていません」と言われたら
大抵の場合、そのプードルは「太っている」と考えて良いでしょう。
病院で「やせ気味です」「もっと太らせましょう」と言われる程度が
プードルの適正体重です。
この意見には私を含め、仲間のショーブリーダー達全員が同調しています。

1.1kgのパパ、1.4kgのママから産まれたティーカップ予想の三姉妹。
生後約8カ月で体重差は3倍にもなりました。参考までにご覧ください。

                  A       B       C
生後 80日(分譲時)     500g    540g    450g 
生後110日          600g   1000g    600g
生後140日          750g   1600g    600g
生後170日          850g   2000g    700g
生後210日         1000g   2300g    800g
生後240日         1100g   2700g    900g

生後240日の給餌量(1日計)  40g    100g     約35g   
※飼い主様に聞いたドライフードのみの分量です。別に添加食あり。
Bちゃんの飼い主様は急激な体重増にも無頓着で、
「動物病院で太っていないと言われた」ので適正量を気に止めなかったそうです。
その結果、ママわんの2倍近くまで大きくなってしまいました。
Bちゃんは生後110日から140日の僅か30日間で600gも増えています。
人間の赤ちゃんでも1カ月で900g増が平均ですから、異常な増え方であると言えます。
が、何度そう申し上げても「動物病院で太りすぎていないと言われるから。」と
ご自身の感覚の間違いに気づいて頂けませんでした。繁殖者としてガッカリします。

競馬の騎手を育てる学校では15歳くらいの育ち盛りの子供達に
適正量の食事を与える事によって体重を制限をします。
おやつも自由に食べられないと聞きます。
このように適正な食事管理を受けたジョッキーのタマゴ達は将来、
ハードな仕事を難なくこなせる(普通人以上の)健康体に育ちます。
ぷぅちゃんも同じ。適正量を与えて健康に育てる事と食事制限は違います。
AちゃんやCちゃんのようにマイクロ~ティーカップに育ててくださる飼い主様は
1g単位でフード量を計測できる電子計量スプーンで、厳密に給餌量を計り、
犬の体を常に触って、体重増加に細かく気を付けてくださっています。
適正な運動で代謝をあげること、サプリメントや低カロリー食を加えて食事量を
ボリュームアップさせたり、、と頭が下がるほど様々な工夫をしてくださいます。

よく、「この子は成犬時、どれくらいの大きさになりますか?
だいたい何キロくらいになりますか?」とお聞きになる方がいらっしゃいます。
そうおっしゃる飼い主様に私は逆にお聞きしたいです。
「あなた様はこの子の食事管理を毎食毎食どれくらい熱心に継続して行えますか?」と。


正しい食事管理の下でお育て頂けましたら私のプードルは高い確率で予想通りの
サイズ・体重に仕上がります。私なら大抵の子犬を当初の予想通りに仕上げます。
大きくなってしまった、とおっしゃる方は間違いなく食事を与え過ぎています。
「この子はよく食べるんです」とおっしゃる方は 犬の食習性 を勉強してください。
「病院でも太っていないと言われます」とおっしゃる方、そう信じている方は
ぜひ展覧会に行き、ショードッグ(プードル本来の姿)をご覧ください。


犬の食習性とは
犬は元々、人間のように一日3食ではありません。
子犬でも離乳が終われば、一日に朝夕2食です。
プードル種は生後6か月を過ぎれば、一日一食で充分です。

犬を含め、動物は獲物が狩れた時は腹いっぱい食し、
獲物が無い時は2日も3日も空腹のまま
獲物にありつけるまで平気で走り回る、そんな生き物です。
丸一日何も食べなければ足元がフラついてしまう私達人間とは
まったく違う食習性ですね。

そんな犬が人間に飼われるようになり、長く空腹に苛まれることなく
毎日決まった時間に毎食必ず、ご飯が食べられるようになりました。
しかし、犬の食習性は本能のままなので、(食べ物がある時には)
腹いっぱい食べる、与えられればいくらでも食べます。
犬にとって不自然で、人間にとって自然な、一日2~3回食を
毎日毎食、犬の食習性に合わせて与えて続ければどうなるか

解り切った話ですね。

この子はいくら与えてもお腹が空いているようだ、と仰る飼い主様は
犬の食習性 を理解してください。犬本来の自然な姿に戻してあげることが
犬にとって、良い健康管理だと言えます。

給餌時間
夜の食事は脂肪になりやすいのは人間と同じですから
当ケネルの成犬は早朝1食のみで、午後3時以降は何も与えません。
そのかわり、朝早い時間なら
規定量より多少多めに与えても代謝してしまいます。
適正体重に仕上げるコツをよく聞かれますが、
食事量だけではありません。
給餌時間、運動量やその内容を含め、飼養環境が大いに影響します。

初心者の方でショードッグの飼育管理が上手くできない方がいらっしゃいます。
5か月で既に上限に近い体高、ボディもかなり太っています。こういう子でも
私達は適正な管理を行い(繰り返しますが、食事制限ではありません!)、
ジュニアデビュー(生後9カ月)までには、きっちり規定内に仕上げます。
ショードッグを含め、犬は作り上げるものです。
私達がジムに通って美しいボディを作るのと同じ。日々、適正な飼養管理を
継続して行わなければ繁殖者が予想した体型には仕上がってくれません。

生き物は全て、食事量に正比例して太りますし、ボディサイズも大きくなります。
将来サイズを聞かれた時に私が、
「飼い主様の育て方が半分で、持って生まれた遺伝子が半分です。」
毎回お答えするのは、このような理由からです。
どんなに小さな両親(先祖)犬から産まれても、ブリーダーが適正体重で育てても
子犬を受け取った後にいい加減な飼育管理をするなら、犬は予想に反します。
たっぷり食事を与えられて、長時間ハウスでじっとお留守番をしているプードルが
「大きくなってしまって」も、自然の摂理に基づいた当然の結果だと思います。

体高制限がある別犬種の専門ブリーダーの友人が
「大きくなってしまった」じゃなくて「大きくしてしまいました」だよ~、
「太っているおかみさんは大抵、犬も太らせてしまうんだよなぁ~」と
苦笑しながら言いましたが、当たらずとも遠からじ。
ティー予想がトイサイズになってびっくりしているのは繁殖者も同じです。

誤解の無いように追記しておきますが、
獣医は「犬種別の理想体型」なんて知りません。
柴犬もトイプードルも体高・体長が同じなら適正体重も同じだろうと考えます。
でも、プードルは柴犬のような体型にはなりません。(太り方はしません)
飼い主様はこの点をしっかり覚えておいてください。

将来体重の差は「飼い主様の認識」の差です。
プードルという犬種がどういう体型で成長していくのか、この認識の違いです。
手で触ってみて、ろっ骨・背骨・尻骨がはっきり手で解る程度が理想です。

※なかにはこの逆の方もいます。
当ケネルではお迎え当日の食事量とお迎え後1カ月間の体重増加率の目安を
具体的な数字をあげてお知らせします。くどいようですが、あくまでも
お迎え日における食事量、お迎え後1カ月間の体重増加率の目安です。
けれども、何をどう勘違いなさっているのか、生後数か月たってもお迎え時の食事量、
お迎え後1カ月間の体重増加率を死守する方がいらっしゃいます。
常識的に考えても、そんなことって有り得ないですよね?
先月も2500g予想のタイニーサイズ(分譲時65日で700g)の子犬を
ティーカップに仕上げたいのだか何なのか、満5か月超で1600gしか無い子がいました。
お迎えから90日で900gしか増えていません。これはティーカップ並みの増加率です。
しかし、この子はタイニーサイズですから、これではガリガリの栄養失調寸前です。
どんなに頑張ってみても、タイニーサイズはティーカップサイズには仕上がりません。
これは立派な虐待行為です。無謀な食事制限以外の何物でもないでしょう。
栄養状態の悪さから皮膚疾患を起こし、やっと飼い主様に解って頂けました。


この記事は2013年12月に作成しました。


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本領発揮?

ご契約時には子犬が入ったサークルの前で、
契約内容や補償、保険、育て方などを約90分お話します。

初めて入る部屋(サークル)や初めて見るケネル外の人間に驚き、
そわそわしたり、緊張していた子犬ちゃんも
お話が始まるとケージ内でひとり遊びを始めたり、
ベッドでゴロゴロしたり、そのうち寝てしまったりで静かになります。
初対面の飼い主様の前で嬉しすぎて しばし興奮したとしても
これは正常で健全な反応)、少し経てばどの子も落ち着きます。

そんな子犬の様子を見て、飼い主様は安心なさるわけですが、
お迎え後に時々、「吠えるようになった。」との相談が寄せられます。
この様な時、飼い主様が一番よくお使いになる言葉が ・・・
本領発揮 してきました。

えっ   それって、ちょっと違いませんか

「本領発揮」 とは ・・・
物事がその特性や力を十分に働かせている様子。
普段は隠し通している能力、本性を いかん無く出す事。
で、ここで言う 「本性」 とは?
本来もっている性質。生まれながらの性質。

う~ん、やっぱり、ニュアンスが かなり違いますねぇ
飼い主様は「お迎え時や、わが家に来て暫くは本性を出さずに
ネコをかぶっていたが、少し慣れてくると本来の性質が出た。」
・・・ このようにおっしゃりたいのでしょうか?

つまり、子犬は元々、無駄に吠える子だったと
いやいや、その解釈は全然違います。

子犬であっても、
お迎えして数日(時に数時間)であっても
プードルの頭の良さをナメで掛かってはいけません。

賢いプードルは自分に都合の良い事(泣いたら抱っこして貰えた等)は
たった1度でしっかり覚えます。そしていつまでも忘れません。
が、その逆で自分に都合の悪い事は知っていてもやりません。
この聡明さ(悪く言えばズル賢さ)に翻弄される飼い主様が多いのです。

当ケネルでは離乳が完了すれば、
1頭1頭 60cm×90cmの個室をあてがいます。
皆で遊ぶパブリックタイムとひとりで静かに過ごす時間をメリハリ付けて
キッチリ区別し、ひとり時間は静かに過ごすように躾けています。
遊びや食事が終わり、「静かにしなければならない時間が始まる。」と
教える意味で、サークル(天井以外)の4面を布で囲い、視界を遮ります。
こうする事で子犬達は「視界が遮られたら どんなに泣いても、
もう外に出してもらえない。」ことをすぐに学習します。
(この時期の子犬に声符(声による躾け)は不可能)

こうして子犬達はケネルでの集団生活タイムスケジュールを学びます。
食事時間をランダムに設定しているとはいえ、
このような概ね規則正しい生活を子犬達は過ごして来ました。

新しいお家ではお家ごとのタイムスケジュールが有ると思います。
その生活サイクルを子犬が身につけるまでは、戸惑って泣いたり、
ワケが解らず、興奮するかも知れません。
例えば、土曜日の朝一番にお迎えに来てくださって
土日はご家族が入れ替わり立ち代わり様子を見に来てくれたのに
月曜になった途端、いきなり静かな部屋でお留守番が始まる。
子犬はワケが解らず、不安になって泣くかも知れません。
人間から見た「無駄泣き」も子犬にとってはちっとも無駄では無いのです。
飼い主様には無意味でも、子犬にはちゃんとした理由があります。
日中誰も居ない時間が毎日続く事に慣れれば、賢いプードルは
すぐに覚えて、無駄に泣かなくなります。このように、
子犬には新しいお家の生活リズムを理解するまでの時間が必要です。

訓練士に言われた言葉を借りますと、
私達ブリーダーは「基本を教え込むのが仕事」だそうです。
例えばトイレについては
◆排泄は排泄しても良い場所でする。それはペットシーツ。
新しいお家で排泄して良い場所(ペットシーツが有る場所)、
排泄してはいけない場所を教えるのは飼い主様です。


子犬が急に泣き始める原因は新しいお家の環境の中にあります。
それが何なのか、私達にはわかりません。
以前にこんな例がありました。
◆毎朝、5時過ぎになると必ず泣き始めて、睡眠不足です。
子犬が泣き始める時間に炊飯器のスイッチが入る設定で
炊飯が始まる事を子犬が家族に教えていた。
◆似た例ですが、早朝出勤の隣人が玄関ドアのカギを開けた。
・・・ などなど、人間の6倍、32方向まで聴き分ける犬の聴力を
軽視せず、何がこの子のストレスになっているのだろう、と
想像してみてあげるのはいかがですか?
当ケネルでは、要求泣きには次のようにして躾けています。
子犬を叱る時は叱られる理由がハッキリしている事が必須条件です。
飼い主には無駄に聞こえても、子犬には泣く正当な理由が有るので。
① ドスのきいた低い声で、子犬が泣き始めた瞬間(ほぼ同時)に叱る。
若いスタッフも「どりゃ 」、とか「おりゃ」、とか言ってますよ。
短くド迫力のある声が効果的だそうです。
② 私はもっぱらこちらですが、小さなペットボトルに砂利を数粒入れ
サークルに向かって投げます。私達はこれを「天罰」と呼んでいますが、
子犬が誰から叱られたのか解らない所がミソです。タイミングは①と同じ、
要求泣きを始めた途端に間髪を入れず投げます。


私達は訓練士の指導の下、基本的な躾けは施してお譲りしています。
ですから、興奮して意味もなく泣き続ける事は無いと思います。
契約前に送信しました「子犬の育て方」マニュアル 貼付URLにも
躾けのコツが幾つか紹介されています。
人間の子育て同様、「正解」はありませんが、ご家庭に合う方法を
いくつか選んで試して頂ければと思います。
また「Yahoo知恵袋」イヌ カテゴリーには同様の経験をなさった
一般の飼い主様からの投稿がたくさんあり、とても参考になります。
私達もたまにですが、飼い主様達の質疑投稿を読みます。

それでもなかなか収まらないようでしたら、躾けの専門家に来て頂き、
実際に犬を取り巻く生活環境を見てもらってアドバイスを受けるのが
良いと思います。どの子も良い子に育ってくれますように

この記事は2019年に作成しました。


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これもコロナ禍?

保険会社2社の営業マンが最近、口を揃えて言う事。
コロナ禍で、病気でも無いのに動物病院を
ハシゴで受診する犬猫が急増しています。


獣医によると、
「日中、時間があるので家族が入れ替わり立ち替わり、そばに行き、
ついつい子犬(仔猫)に構い過ぎて、触り過ぎてしまい、
ストレスを受けた動物たちが吐いたり、下痢をしたり、問題行動が
起きたりするようだ。」 ・・・と。

どういうことなのか、さらに詳しく話を聞いてみますと、
今までなら日中、子供達は学校、ご主人は会社、
奥様はパートタイム勤務やカルチャースクールなどにお出かけで
昼間どなたもお家にいらっしゃらないご家庭が殆どでした。
なので、長時間(10~12時間)のお留守番は必須でしたが、
最近の飼い主様の多くは「リモート、テレワークになったため、
ずっと家にいられるので、子犬を見ていられます。」と仰います。
子犬を託す側にとっては、長時間ひとりでお留守番させる方が
ストレスなく過ごせるのになあ()、と思いつつも
下痢などの急な体調不良にも対応して頂けるのは安心材料でした。
(※)お迎え後の子犬が体調不良を起こす曜日は月曜が
ダントツトップです。その理由は土曜日のアサイチにお迎えに行き、
土日めいっぱい遊んだ子犬が月曜日にはぐったり疲れてしまって
ご飯を食べない。また、時期的には夏休みがトップで次に春休み、
冬休み、と続きます。いずれも家に人が居て子犬に構いすぎるからです。

迎えたばかりの子犬のそばにいつも誰かが居て、面倒を見られるのに
しかし、保険会社の営業マンは冒頭の通り、
必要も無いのに(病気でもないのに)犬猫を動物病院に連れて行く
飼い主さんが多くて(保険を使われ過ぎて)困っている
、、、と。
どういうことかな~、と思っていましたが、先日私の
子犬を迎えてくださった飼い主さんからの相談メールで合点が行きました。

相談内容の詳細は割愛し、結論だけを。

頭の良いプードルの子犬は見過ぎてはいけません。
行動を監視しすぎると心身症を発症します。
ペットショップの展示時間が夜8時までになったのは記憶に新しいと
思いますが、その理由は何でしたか?
長い時間四方八方から人に見られることにより、
ストレスがマックスになって体調不良を起こす子犬が居たからです。
ただ見ているだけだ、触りもしない。それがストレスになるのか?と
飼い主さんは仰いますが、見られるだけで立派なストレスになります。
食事を完食したかな?排泄場所を間違えていないかな?とさりげなく
観察することは大切ですが、神経質な方は無意識に必要以上に
注視してしまいがちですので意識的に、見ないようにしましょう。
人に見られる(監視される)事は子犬にとって大きなストレスです。
ストレスは想像もつかないような体調不良を引き起こします。
ストレスに起因する症状には脳障害と見間違うような症状も現れます。
もちろん、先天性疾患では無いので検査結果は常に正常です。
医者に行って、様々な検査をしても原因は解りません。なのに、
問題行動や身体症状だけが残る。これがストレス性障害の典型です。

それで、飼い主さんはますます焦って、ドクターショッピングを繰り返し、
採血やCT、MRIを撮られ、子犬はどんどん追い詰められて行きます。
酷い場合は死に至ります。このような状態になった子犬を救うには
飼い主さん自身の行動そのものが子犬にストレスを与えていると
気付いてくださり、改めて頂く以外に方法はありません
が、
このことを指摘すると大抵の飼い主からは「自分は被害者」的な
不愉快さをアッピールするメールが返ってきます。
私達はこのような事例をいくつも経験しています。
他ブリーダーやペットショップなどに手当たりしだい相談に行かれる方も
おられますが、お迎え頂いた子犬に責任を持つべき繁殖者以外から
正確な答えを得るのは難しいでしょう。相談を受けた業界関係者は
「子犬の心配な行動は飼い主さんの対処方法が間違っているから」だと
すぐ気付きますが、それを指摘しても自分達には何の利益も有りません。
飼い主さんには(子犬にストレスを与えている
自覚が微塵もありませんから)

子犬の事を思ってドクターショッピングをさなるのでしょうから、
当然、私達の指摘になどまったく耳を傾けてくださいません。

このような状況に陥ってしまった飼い主さんと子犬にはお気の毒ですが
業界では飼い主から報告が来ても我々が「頻繁に返信しすぎない。」のが
最善の対応
と考えられています。
スルーすることにより、飼い主に頭を冷やして頂く期間を設けるのです。
子犬について相談したが、ブリーダーやショップから返事が来ない場合は
それなりの真っ当な理由が有るはずですので、
相手からの返信を繰り返し、冷静にお読みになると良いと思います。
当ケネルでも飼い主さんがノイローゼ気味かな?と判断した場合は
残念ながら、同様の対応をとらせて頂きます。
子犬を連れて行くべきは動物病院では無く、動物の行動心理に詳しい
訓練士であり、飼い主さんが通うのは心療内科
でしょう。
何百人におひとり程度、異常に神経質だったり、他罰的で粘着質な方が
世の中には居られます。(当然、ご本人には自覚のカケラも無いでしょう。
この様な方々は一見、当ケネルに相談するスタンスをお取りになりますが、
私達のアドバイスは聞かず、自分の思い通りに物事を進めて行かれます。)

繁殖者由来の先天性疾患が見つかり、獣医師が確定診断した場合は当然、
契約に基づき、誠実に的確に対応させて頂きますので、ご安心ください。


 

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甘噛みの躾け

甘噛みについて「歯が生え変わるむず痒さを解消する為に噛む」と言われますが、
まだ目が明いたばかりのハイハイの時期から同胎や母犬を噛む仕草をしますから、
「犬にとって口は手の役目もする」と考えてあげるのが正解かも知れません。

生後2か月の子犬でも、尖った犬歯で本気で噛まれるとかなり痛いです。
靴下やお洋服も破れてしまうほどです。
この時期の本気噛みを「親きょうだいと離す時期が早すぎる」「社会性が育っていない」と
言う方がいらっしゃいますが、それは少し違うように思います。
甘噛みをしてしまって母犬に低い声で威嚇され、きょうだい犬を「キャン」と泣かせ、
自分も「キャン」と言わされる・・・そういうことを毎日毎日繰り返しながら育ってもなお、
生後2カ月くらいの子犬はまだまだ甘噛みも本気噛みもします。
※当ケネルに残留させる子で、かなり長く親きょうだいと一緒に過ごした子犬でも
ある時期まで(遅い子で生後6か月くらいまで)は甘噛みをします。

ブリーダーに求められる躾けとは、食べて寝て排泄してプロレスごっこをするのが仕事の
この時期の子犬が手足やお口で人にじゃれつく行為に対してではなく、
「本気噛み」の瞬間をしっかりとらえて、それを止めさせることです。

つい最近までは鼻先をパチンと弾いたり、マズルをつかむ、手を口に突っ込む、などを
獣医も訓練士も推奨していました。
しかし最近は、甘噛みが起きたらすぐに遊びを中断し、ケージなどに入れる。
部屋からいなくなり、犬の視界から消えてください。「噛むと楽しい遊びが終わっちゃう」
「大好きな飼い主さんがいなくなっちゃう」と思わせましょう。・・・と言われています。

しかしこの方法、(私もやってみましたが)実際にはなかなか難しいです。噛まれてから
抱き上げて、ケージまで運んで、中に入れて・・・その間、子犬はケロッとしていますし
甘噛み(本気噛み)の直後にケージに入れれば、ケージが嫌いになってしまうかも??
(私は食事やおやつのミルクなどケージに入ると良いことがある、と躾けていますので)
また、一番いいのは犬を置き去りにして全員別部屋に行ってしまう事だと言われますが
排泄が安定しない子犬を見張らず、室内に放置するとあちこちにオシッコをされてしまいます。

それで(これが正しいかどうかはわかりませんが)、私は遊びの時にはなるべく必要以上に
子犬の体に触りません。おもちゃのついたロープの引っ張りっこなどを人間主導で行います。
子犬が興奮してきたら遊びは終わり、激しく噛み付きはじめても終わりにします。
子犬にとって私の手は自分をなでる為にあるもの、おいしいご飯をくれたり、だっこしてくれたり
人の手に(自分の)頭を出してみると楽しい事、嬉しい事が起きる、と認識させたいので
子犬に手を噛ませることはしません。(噛む機会を与えません。)

もう少し成長した子犬には噛んだ瞬間に目を見て大げさに声符(ダメ・イタイ)で躾けます。
この時、子犬が興奮状態であれば効果はありません。
ですので、私は遊びでは子犬が興奮し過ぎないように注意しています。

トリミング犬種のプードルにマズルをつかむお仕置きはやめた方が良いでしょう。
トリマーはマズルコントロールで犬をおとなしくさせますが、過去に嫌な思い出があると
鼻先を掴まれた瞬間に犬が暴れて、コマッタちゃんになってしまうかも知れません。

甘噛みについてはたくさんの情報がいろんなサイトで紹介されています。
ご自分やご家族に合った方法で、根気よく躾けてくださいね。


この記事は2012年10月に作成しました。

 

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トイレの躾け

当ケネルではサークル(ケージ)内のトイレはほぼ100%できるように躾けて
お渡ししています。
ブリーダーが躾けられる範囲はここ(排泄区分を認識させる)までです。
新しいお家に行ってから、排泄して良い場所、ダメな場所を教えるのは
ひとえに飼い主様の躾けにかかっています。
躾けに厳しい飼い主様はサークル内に設置してあるトイレに戻って
用を足す事を望まれるようですが、この週齢の子犬は
新しいおうちのリビングなどで自由に遊んでいる時に、
自分でトイレに戻って用をたす事はまだできません。
ですから、トイレの場所がはっきり解るような狭い範囲、
(トイレトレーが子犬の視界に入る範囲)で自由にさせるか、
広い範囲で遊ばせるなら僅かな時間でも子犬から目を離さない事です。
目を離さないで子犬を見ていられる間だけ、室内に放すようにしましょう。

子犬が排泄場所を探すようなしぐさが見られたら、すぐにトイレに連れて行きます。
しばらく様子を見てうまく排泄できたらたくさん褒めて、また室内に放します。
この繰り返しです。根気よく教えてあげてください。
中にはいきなりしゃがんでオシッコする子もいますが、
こういう子は排泄の途中でも決められたトイレに連れて行きます。
やりがちな失敗は室内で排泄してしまったのを見て、あわててサークルに戻す事です。
これをやってしまうと、子犬は自分の寝床があるケージから出て排泄し、
排泄後にケージに戻るという逆パターンで覚えてしまいます。
※余談ですけど、犬を入れるのはゲージ(GAUGE)では無く、ケージ(CAGE)です。
何故か間違う方が大変多くて不思議です。


お迎え後にトイレの躾けが難しいと感じる方は
お迎え前に送信したメール件名 「子犬の育て方」 に貼付しました
躾けに関する多くのURLをご覧になりまして、ご家庭に合う方法をお試しください。
人間の子育てに正解が無いように、子犬の躾けも環境によって様々です。

Yahoo知恵袋のイヌカテゴリーには躾けの専門家や
飼育経験者達の経験に基づく実践的な投稿がたくさんあり、とても参考になります。
私達ブリーダーが「なるほど」と思う意見もありますので、ぜひ検索してみてください。

それでも躾けが難しく思える場合には、やはり専門家
お聞きになることを、お勧めします。
私達ブリーダーは健康で健全な子犬を作出し、初歩的で基本的な躾けを施して
飼い主様に託すまでの専門家ですが、その先は 犬の専門家☆4つの職種
お任せします。4つの職種とはブリーダーの他に獣医・訓練士・トリマーです。
獣医が繁殖の実際を知らないように、訓練士がトリミング出来ないように、
ブリーダーはトレーニング技術を学んでおりません。
躾けについては全くのド素人であるブリーダーが、自分の経験と
あやふやな聞きかじりの知識で(訓練士の言葉を借りれば)知ったかぶりして
偉そうに飼い主様にアドバイスをする行為を当ケネルの訓練士は
非常に嫌がります。経験から出た古いアドバイスは殆ど間違っているそうです。
ですので、私はアドバイスせず、その道の専門家にお聞きになりますよう、
お願いするにとどめております。


この点だけは訓練士も同意しておりますので書いておきますね。
  
トイレの躾けは飼い主様と子犬の関係が良好でないと難しい場合があります。
プードルの子犬は概ね甘えんぼです。飼い主様にかまって欲しくて、困ったクセが
付いてしまう子も中にはいます。たとえば、排泄してはいけない場所にわざと
オシッコをする子がいます。飼い主様が困って手をかけて後始末をする様子が
自分にかまってもらっていると勘違いして問題行動がいつまでも止みません。
こういう場合はたくさん遊んであげるとか、いっぱい撫でてだっこしてあげるとか、
飼い主様と子犬との関係を見直してみると案外すんなり矯正できるようです。

躾けがうまく行かない、と嘆く飼い主様は心のどこかで子犬(の問題行動)を
疎ましく感じていて、子犬がそれを敏感に察して、良くない循環が起きる、と
犬の訓練士から聞きました。思い通りにしてくれないとつい叱りたくなりますが
躾けには根気が大事です。子犬を叱って効果があった経験は、私は皆無です。

ご愛犬が良い子に育ちますように。

この記事は2013年に作成しました。

 

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